イ・ウンミ
イ・ウンミ
“ライブの女王”、“裸足のDIVA”として、韓国でその位置を確立したイ・ウンミの日本初単独コンサートが、来たる4月22日東京、24日大阪で開かれる。それに際して、イ・ウンミの魅力を4回にわたり紹介する。

イ・ウン の最新ニュースまとめ

【1】2年のロングラン記録、20周年記念コンサート
 イ・ウンミ、韓国で彼女を知らない人はいない。彼女の歌う「恋人…います」が2008年と2009年、韓国のカラオケリクエスト1位に輝いたことが、その人気を証明している。「恋人…います」は、日本でも放送された「ラスト・スキャンダル」(主演:チェ・ジンシル、チョン・ジュノ)の挿入歌で、韓国でも同ドラマは高視聴率を獲得した。このことがライブの女王の地位を一般層にまで広めた。イ・ウンミは、コンサートのステージで「『恋人…います』しか知らない方の前で、満足してもらうのは容易ではない」と自虐的に語り笑っている。

 今回のコンサートツアー(20周年記念コンサート)は2009年から始まり2010年12月31日で完結した。64都市、114回の公演である。これは、1つのコンサートツアーでの公演数の新記録である。ほぼ毎週、2回の公演を行う。2時間半を2回、リハーサルを含めれば3回、8時間程度になる。2年間、毎週のことである。

 「倒れてしまい、どうしてこんなことしているんだろう。逃げてしまおうか、と何度か思った」と語る。最後のソウル公演の際は、「風邪が酷く、鼻水をすすりながら、歌えない…」とユーモアたっぷりに鼻水をすすりながらステージに立っていたが、実際はステージ直前にも注射を打ってのコンサートだった。

 「コンサートの前が最も緊張する」というイ・ウンミ。体調が悪くても、気合をいれてステージを始める。パワフルなロックと深みのあるバラード、韓国語の歌と英語の歌をバランスよく組み合わせていく。歌の合間にいれる彼女独特のトークが、客席と自分を一体とさせながら、ボルテージは徐々に上がっていく。そして彼女は、自身の曲以外の歌も披露する。

 「Born to be wild」(1969年アメリカ)もレパートリーの1つであるが、この曲を知っている世代には非常にうれしい。思わず立ち上がってこぶしを振ってしまう。もちろん会場には20代のファンもいる。そんなファンたちに、彼女は「大丈夫、新曲だと思えばいい」と一体感を促す。

 もう1つ推薦したい曲は、「悲しい絆」だ。これは、1985年にナミという歌手が歌い、韓国ではスタンダードナンバーの1つになっているが、実は同曲は、宇崎竜童作曲で橋幸夫が歌った「絆」、いわいる「演歌」なのである。

 「遠ざかる後姿を見つめながら…」と語りかけるように始まる。しかし、1節の終わりにはもう彼女のパワフルな世界に入っていく。同じメロディーでも歌手によってこんなにも違いが出るのかということを実感する。つまり「悲しい絆」は、イ・ウンミの魅力を知るために、とてもふさわしい曲だといえる。

 しかし、最も拍手を受けるのは、やはり彼女の持ち歌「記憶の中」や「別れの途中です」、「罪びと」である。イ・ウンミの魅力を十分に感じることができることは言うまでもない。20周年コンサートが終わる時、汗でいっぱいになった体を折りたたむようにお辞儀をし、イ・ウンミは最後に「皆さんと一緒に過ごしたイ・ウンミは幸せでした」と締めくくった。「恋人…います」しか知らなかった初めての観客も、十分に満足しくれたと感じざるを得なかったのである。(続く)

イ・ウンミ コンサート詳細: http://www.peacebridge.co.jp/

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