パク・ヘジン
パク・ヘジン
“一途な年下男”から“悪役”まで、その幅広い演技力で視線を釘付けにする俳優パク・ヘジン。いつも違ったカラーをみせるのは容易ではないだろうが、彼はカメレオンのように日々、華麗な変貌を遂げている。

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 ことし2月にリリース予定の「運命の轍(わだち)」とデビューシングルリリース記念スペシャルイベント開催のPR活動で来日したパク・ヘジンに、俳優、歌手、そして“ひとりの男性”としての今をみた。

<b>-今まで演じた中で、最も記憶に残る役柄はなんですか。</b>
エデンの東」で演じたシン・ミョンフンです。この役を演じるまでは、ソフトで優しいイメージのキャラクターばかりでしたが、ミョンフンは“悪役”でした。“本当に悪い奴”というわけではないのですが、分類するならば悪役にあたる人物だったので、演じるにあたり役づくりが大変だったという意味でも、記憶に残っています。

<b>-「噂のチル姫」では年上の女性を一途に愛する役でしたが、実際にも年上は好きですか。</b>
年上を好きになるという設定だったので、プライベートでも“年上好き”と思われることがありますが、恋愛において年齢は関係ないと思います。もし、年齢を知らずにある女性を好きになったとして、その方が僕より年上であっても気にしません。あまりに離れていたら、恋愛を貫き通すことは難しいかもしれませんが、年齢を重要視することはありませんよ。

<b>-日本女性の印象はどうですか。</b>
とても親切で、何においても慎重な姿勢が印象的です。以前から、撮影現場によくいらしてくださる日本人ファンで、顔も記憶している方が数名います。ある寒い日に、その方々が震えていたのでホットコーヒーを差し上げました。すると、嬉しさのあまり泣き出してしまって…。コーヒーは飲まずに持ち帰られ、その後コーヒーの写真を添えた手紙をいただきました。その方々は、別の俳優さんのファンだったのですが、コーヒーに感動し、「これからは僕のことも応援する」と書いていてくださったので、とても印象に残っています。

<b>-日本には何度も来られているかと思いますが、印象に残っている場所はありますか。</b>
プライベートでも何度か来たことがあります。昨年は京都へ行ったのですが、とても静かで美しく、心休まる場所だと感じました。次回、日本に来るときは、ショッピングなどアクティブに遊ぶ場合は東京へ、休みたいときは京都へ行きたいと思います。

 2月9日にデビューシングル「運命の轍」をリリースする。同曲は、日本語と韓国語の2バージョンがあり、「叶うことのない恋」をテーマにしている。パク・ヘジン自身がミュージックビデオに出演していることでも、ファンの間で話題になった。また、WOWOWミッドナイト☆ドラマ「借王2(ローマ数字)-運命の報酬-」のテーマソングにも起用されている。

<b>-日本語で歌ってみてどうでしたか。</b>
日本語の歌詞はまず翻訳することからはじめました。歌う前にどのような曲でどのような内容なのか、意味を把握した上で歌わなければなりませんよね。翻訳してみると、少し刺激的な感じを受けましたし、直接的で素直な感情が印象的でした。

<b>-釜山出身ということですが、釜山のおススメの場所を教えてください。</b>
南浦洞(ナンポドン)という、ソウルの明洞(ミョンドン)と似たような場所があります。また釜山は、海が綺麗です。釜山に住んでいた頃はあまりにも見慣れていて、特別に魅力を感じることはなかったのですが、いろいろな場所で海を見ると、やはり釜山の海が一番美しいと感じます。海雲台(ヘウンデ)はもちろんおススメですが、広安里(クァンアンリ)もいいですよ。

<b>-最近ハマっていることはありますか。</b>
ロッククライミングです。韓国にも、意外とロッククライミングを楽しめる場所があるんですよ。日本でロッククライミング用のグッズなども揃えて帰りたいと思っています。

<b>-日本では歌手としてデビューされますが、俳優活動も念頭にありますか。</b>
日本語が不十分なままだと、役柄も制限されてしまいます。また、発音もそうですが、できないままに意思疎通をはかるのは互いにとって大変ことです。ネイティブのようには話せなくても、日本人俳優と感情の上で壁がなくなったとき、不便なく意思を表現できるようになったときが、演技をはじめるときだと思っています。

 そんなパク・ヘジンは現在、家庭教師をつけ週に2回のペースで日本語の勉強に励んでいるという。インタビュー中も日本語を聞き取っている瞬間が多々見られた。

<b>-共演してみたい日本の俳優はいますか。</b>
映画「かもめ食堂」、「めがね」、「トイレット」に出演している「もたいまさこ」さんです。絶妙な魅力を放つ方ですよね。最近見た「トイレット」では強烈な印象でした。設定も面白かったのですが、「もたいまさこ」さんに引き込まれましたね。若い俳優さんにも上野樹里さんや綾瀬はるかさんなど、共演したい方はたくさんいます。

<b>-「W.SKIN」のイメージキャラクターを務めており、実際にお肌がとても綺麗ですが、特別なケア方法はありますか。</b>
皆さんに自分をお見せする職業なので、一応(肌に)気を使っていますよ(笑)。特別に何かしているというわけではありませんが、洗顔をしっかりして、仕事が終わったらすぐにメイクを落とします。それから、水をたくさん飲むように心掛けています。

<b>-日本のファンの方にメッセージをお願いします。</b>
日本では俳優ではない僕を見てもらう機会が多いと思います。いつも新しい姿で皆さんに会いに来たいと思いますので、期待していてください。イベントはミニコンサート形式になるかと思います。歌も披露しますし、トークショーなどを交えてファンの方々と触れ合う時間を設けたいと考えています。また、演技でも良い作品に出演していきたいと思いますので、待っていてくださいね。応援よろしくお願いします。

 パク・ヘジンは2月5日(土)NHK大阪ホール、2月9日(水)渋谷C.C.Lemonホールにて、「デビューシングルリリース記念 スペシャルイベント」を開催する。「歌はまだまだ未熟だ」と謙虚に話す彼だが、日本でどのような魅力を見せてくれるのか、今後の活動にも注目したい。

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