【ソウル8日聯合ニュース】文化体育観光部の鄭柄国(チョン・ビョングク)長官が8日、ファッション分野関係者との政策懇談会を開催した。「韓国ファッションの新たな方向模索」をテーマに、第一毛織の李叙顕(イ・ソヒョン)副社長、FnCコーロンの白悳鉉(ペク・ドクヒョン)社長、イーランド系列DECOの朴聖敬(パク・ソンギョン)社長、EXRコリアのミン・ボクキ社長、デザイナーのイ・ヨンヒ氏、アン・ユンジョン氏、イ・サンボン氏、パク・チュンム氏、チャン・グァンホ氏らが出席。鄭長官が強調する現場中心の政策に基づき、文化体育観光部の関連政策と業務報告、テーマ発表、討論などが行われた。
 同部はこの報告で、韓国のデザイナーの海外進出を増やすため、ニューヨーク・ファッション・ウィーク(10~17日)期間中の15日に同地で行う韓国ファッションショーへの支援を強化するほか、創意的な人材の発掘に向け、新進、中堅デザイナーに特化した教育を実施することなどを発表した。
 また、ファッション支援政策の制度的基盤確保とファッション文化の原形構築を目指す研究開発事業の強化、汎政府レベルの「ファッション文化戦略委員会」設置を通じた政策と事業の有機的な連係体制整備なども進める方針を示した。
 政府系シンクタンク、韓国文化観光研究院のイ・ユンギョン博士は基調演説を通じ、独自の国家ブランドや高付加価値ブランド戦略がないうえ、世界市場の特性を考慮していない支援政策が散発的に行われているため、韓国ファッションの世界市場における立場は弱くならざるを得ないと指摘した。
 そのうえで、ファッション分野でも女子フィギュアスケートのキム・ヨナ選手や女子プロゴルフの朴セリ選手のように世界的なスターが出てこそ、韓国のファッションと文化に対する認識が高まると主張。長期的な目標を立て、2020年までに少なくとも世界レベルのデザイナーを5人は輩出しなければならないと強調した。

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