=(聯合ニュース)
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「ある程度の知名度を得てから父親がチャンスをくれるなら、本当に感謝すると思います。今はわたしも負担ですね」――。
 
 韓国俳優のクォン・ヒョンサンが先ごろ、聯合ニュースのインタビューでこう話した。クォン・ヒョンサンという俳優はまだ一般には知られていない。むしろ、韓国映画界巨匠イム・グォンテク監督の二男として知られている。
 
 クォン・ヒョンサンはこのほど公開されたイム監督の新作映画「月の光をくみ上げる」で端役として出演した。イム監督から先に出演の提案を受けた。最初は断るつもりだった。親の七光りではなく、実力で勝負するため、芸名まで使ってきたからだ。しかし、端役だったため出演を決めた。
 
 幼い頃から俳優を夢見た。しかし、元女優で芸能の厳しさを知る母親の反対は激しかった。演劇映画科に合格した通知書を見せたときも、冷淡な反応が返ってきたほどだ。しかし、今では最も頼もしい支援者だ。
 
 大学で演出と芝居を学んでから米国で語学研修を終え、本格的に俳優の道を歩んだ。大学時代から「大監督の息子」というレッテルが貼られた。それが嫌でイム・ドンジェという本名の代わりに、クォン・ヒョンサンという芸名を使っている。
 
 映画やドラマで学生役で数回出演したが、彼の実際の年齢は今年30歳。デビューが遅れただけではなく、まだ主演を務めたことさえない。不安ではないだろうか。
 
 「スターよりは長く演じる俳優になりたいです。有名な俳優よりさまざまな作品に出演する俳優ですね。急激な上り坂はつらそうですから」と力みはない。

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