【ソウル30日聯合ニュース】2009年まで車両台数で世界1位だった韓国の液化石油ガス(LPG)車の販売が鈍化し、2010年は2位となった。大韓LPG協会が30日に明らかにした。
 同協会によると、2010年の韓国のLPG車は前年比6万4000台あまり増加した245万5000だった。2009年車両台数2位だったトルコは前年比60万台余り多い290万台となり、1位となった。
 韓国でLPG車は燃料の価格競争力と世界最高水準の品質により、年々増加傾向にあった。だが、このところトルコなど欧州諸国に比べ販売が落ちている。韓国は2003年から2010年までLPG車が73万台増えたが、トルコは同期間、190万台が増えている。
 同協会関係者は環境にやさしいLPGが気候変動に対応できるエネルギーとして浮上し、トルコ、ポーランド、ドイツなどの欧州諸国やインドでLPG車が急激に増えているのに比べ、韓国は相対的に増加幅が徐々に減っていると説明した。協会ではLPG価格競争力の低下による車種の減少が影響したと分析している。
 韓国のLPG価格は1999年はガソリン価格比で39%にすぎなかったが、2度にわたるエネルギー税制改革(2001年と2005年)による税率引き上げなどで、2010年は56%まで上昇した。
 同協会によると、2001年19種だったLPG車は税制改革でエネルギー価格が上昇し販売が落ち込み、車種が10種あまりに減った。海外では2000年以降、LPG車の普及台数は毎年8%増加している。
 協会では「環境部が排出ガスを調査した結果、LPG車はガソリン、ディーゼル車より排出量が少なかった」と主張、エコカーの普及拡大のためには、LPG車に対する支援強化など、市場活性化に向けた政策を呼びかけた。

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