釜山市が原子力安全対策委員会発足、不安解消に奔走

【釜山11日聯合ニュース】故障で運転を停止していた釜山の古里原子力発電所1号機の再稼動に対する懸念の声が高まっている中、釜山市は11日、原子力と関連したシンクタンクの役割を果たす「原子力安全対策委員会」を発足させた。
　韓国最古の原発である古里原発1号機は電気系統のトラブルで先月12日に運転を停止したが、精密点検を受け、今月8日から運転を再開した。
　同委員会は福島第1原発事故が釜山市に与える影響や古里原発の故障多発に対する市民の不安解消、原子力安全対策の樹立や方向性などに関する諮問などを行う予定だ。釜山市の高潤煥（コ・ユンファン）副市長を委員長に、原子力専門家らを含めた計11人で構成された。
　高副市長は古里1号機の安全点検の結果、再稼働に問題ないとの結論が出たが、委員会を中心に原発の安全性を再検討し、市民の不安を解消するよう最善を尽くす考えを示した。
　一方、環境団体などでつくる「反核釜山市民対策委員会」は同日、釜山市庁舎前で記者会見を行い、原子力安全対策委員会に市民を参加させるよう求めた。