アン・ソンギ の最新ニュースまとめ
1作品目は1980年公開の「風吹く良き日」。同作は、発展途上にあったソウルの街の喧嘩、そこに生きる若者をリアルに描く“韓国ニュー・ウェーブ”の第一人者、イ・ジャンホ監督復帰第1作。
イ・ジャンホ監督は1976年パク政権下の芸能界風紀取締り事件で映画製作を禁じられるが、それが韓国社会を新たに捉えなおす契機ともなり、復帰第一作としてソウルの現状を描く本作を完成させた。アン・ソンギもまた、学業に専念するため一度は俳優業を引退していたが、映画界復帰作「兵士と娘たち」(1977/キム・ギ監督)に続く本作の出演で、再びスターダムにのし上がり、イ・ジャンホ監督とともに韓国ニュー・ウェーブを牽引していくことになる。
2作品目は1984年公開の「鯨とり ナドヤカンダ」。1984年、韓国国内最高観客動員を記録した大ヒット作で、アン・ソンギの新しい才能を発掘したロードムービー。題名である「鯨とり」とは、韓国語で「大きな目的を目指す、夢をつかむ」という意味の隠語。ミュージシャンとして有名なキム・スチョルが主役のピョンテを演じ、後に「情事」、「燃ゆる月」などに出演するベテラン女優イ・ミスクの若き日の代表作でもある。インテリ浮浪者を演じるアン・ソンギの躍動感あふれる演技が見るものの記憶に残る。
新宿K’s cinemaでは、公開を記念してトークショーを開催。6月19日(日)12:40の回(上映後)佐藤忠男(映画評論家)、6月23日(木)19:30の回(上映前)黒田福美(女優)、7月9日(土)12:40の回(上映後)佐藤結(映画ライター)が出演する。
また、北海道・札幌・シアターキノ、新潟・シネ・ウインド、神奈川・横浜シネマジャック&ベティ、大阪・シネ・ヌーヴォ、京都・京都みなみ会館、沖縄・桜坂劇場ほか、全国順次公開となる。
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