同作品で、チョン・ドヨンは筋金入りの詐欺師、チャ・ハヨンを、チョン・ジェヨンは債権回収業務に携わる非情な男、テ・ゴンホを演じた。ゴンホは肝臓ガンで余命10日と宣告され、移植を受ける肝臓を求めてハヨンと危険な取引をする。
二人が共演するのは映画「血も涙もなく」(2002年)以来2度目。チョン・ドヨンはチョン・ジェヨンについて「2回共演した俳優はジェヨンさんが初めて。9年前も今も努力家で落ち着きのある姿は変わっていないので、演技をしながら刺激を受けた」と話した。
チョン・ジェヨンも「ドヨンさんは9年前も最高の女優で、映画に対する情熱と姿勢が最高だった」と振り返り、「今でも世界的に尊敬される女優」だと評価した。カリスマがある俳優と女優のどちらが接しやすいかとの質問には「俳優であれ、女優であれ人柄が重要だ。そういう面で、わたしは運が良い俳優だと思う」と答えた。
チョン・ドヨンは、挑発的でファム・ファタール(魔性の女)の魅力を持つハヨンを演じたことについて、「変身を目的に作品を選択したことはない。今回も、これまで演じた役とハヨンの姿が異なるので変身と言われるが、わたしはハヨンという人物を忠実に演じようとしただけだ」と語った。
メガホンを取ったのは同作品が長編デビュー作となるホ・ジョンホ監督。チョン・ドヨンとチョン・ジェヨンのファンだったが、一緒に仕事ができる映画監督になれたことは大きな幸運だったとし、「三人とも息がぴったり合い、撮影が期待通りに進んだ」と満足感を示した。映画は9月に公開の予定。
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