チソン=(聯合ニュース)
チソン=(聯合ニュース)
韓国SBSで放送中のドラマ「ボスを守れ」に登場する格好悪い財閥御曹司、チャ・ジホンは「小学生」というあだ名が付いているほど幼稚で大人げなく手のつけようがない人物だが、俳優のチソンが演じることで生き生きとしている。

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 先ごろ、SBSのスタジオでインタビューに応じたチソンは「キャラクターをしっかりつかむのは容易ではありませんでしたが、この作品への出演を決めたときからジホンを演じることで確実に表現できるものがあると思いました」と語った。

 毎回、コミカルなシーンが繰り広げられ、視聴者を楽しませている「ボスを守れ」の中心にはジホンがいる。ほとんどの騒動は彼が原因で起きるからだ。一見すると、ジホンは仕事に興味がない世間知らずの御曹司のようにみえるが、実は心痛む過去のせいでパニック障害を抱えており、潔癖症な上、あまりにも純粋なために突拍子もなく幼児的な行動を取ることがある。こんな複雑なキャラクターをチソンはうまく演じ、ドラマを見ごたえのあるものにしている。

 チソンは「笑わせよう」というよりはジホンが持つ真実さや純粋さに焦点を合わせた。ただ、ぎこちない演技で視聴者に負担を与えることがないよう細かい部分に気を使いながら演じることには難しさを感じている。「ジホンが笑いを与えるシーンは、視聴者だけでなく僕にとっても楽しいですが、そんなジホンを演じることは孤独な作業です。自分を捨てなくてはなりませんから」
 「ボスを守れ」は、ジホンが秘書のノ・ウンソル(チェ・ガンヒ)の愛に支えられ、慌ただしい騒動を繰り返しながらも成長していく過程を描く。その過程でウンソルはジホンの希望であり人生そのものになる。ウンソルのおかげでジホンはパニック障害を克服しようと精いっぱい努力することを決心する。

 最近はパニック障害で悩んでいる人から「どのようにすれば克服できるのか」という質問をよく受けるという。チソンは、その質問に答えることはできないが、「ジホンの変化を通じて希望を与えたい」と思ってる。

 前作の「ロイヤルファミリー」では有能な弁護士役で登場した。しかし、同ドラマの放送終了後に休む間もなく「ボスを守れ」に出演することに負担はなかったのだろうか。
 「負担はありませんでした。ただ、出演作品が増えるごとに責任感は強くなります。ドラマは共同作業だということを実感しています。主人公を演じる責任は重いですが、『ロイヤルファミリー』で演じた役とジホンは完全に異なるキャラクターなのでむしろ気楽です」

 チソンは、端正でソフトなイメージのせいで、男らしい役やひねくれ者の役はできないだろうという評価を受けた時期もあった。そのため軍除隊後は、「ニューハート」「太陽をのみ込め」「鉄の王 キム・スロ」などに出演し、イメージチェンジに努めた。視聴者にとっては、これからもますます楽しみな俳優だ。
 「今は演技のスペクトラムを広げている時期だと考えています。同時に、感情の幅も広げています。結局、俳優がどのような努力をどれだけ傾けるかによって評価が違ってくるでしょう。これからも努力を続けます」

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