歌手イム・ヒョンジュ
歌手イム・ヒョンジュ
来る9月7日(水)韓国の国民的テノール歌手イム・ヒョンジュが日本企画ベスト盤「オリエンタル・ラヴ ~アジアン・ヒッツ・コレクション~」をリリースする。

キム・ヨナ の最新ニュースまとめ

 イム・ヒョンジュは1986年生まれの25歳。1998年に若干12歳でシングルと記念アルバムを発表し、“声楽の神童”と呼ばれ数多くのコンクールで優勝した。そして、オペラとポップスを融合した“ポペラ(POPERA)”というジャンルを確立、韓国で社会現象となった。2003年には「Salley Garden」で世界デビューも果たし、持ち前の美声で人気に。アルバムは30万枚の売り上げを見せた。その後、米国をはじめ、イギリスやフランス、日本、台湾などで公演を行い、現在まで世界を股にかけて活躍し続けている。

 日本では2005年に松任谷由実とアジア各国のアーティスト4人による「Friends Of Love The Earth」のメンバーとして「愛・地球博」の閉幕コンサートに出演。この年の大晦日には同グループとして「第56回NHK紅白歌合戦」に出演している。また、ことし3月に生放送されたフジテレビ系の特別音楽番組「上を向いて歩こう~うたでひとつになろう日本~」で、韓国を代表しその歌声で日本を元気づけた。また、日本の実力派シンガー、平原綾香とも親交が深く、デュエットなどを通じ頻繁に交流を行っている。

 公演とは別に、2003年大韓民国第16代ノ・ムヒョン元大統領の就任式や2006年サッカーW杯の韓国初戦で愛国歌(大韓民国の国歌)を披露するなど、韓国を代表する歌手として幅広い活動を行っている。今回は、8月20日(土)有明コロシアムで行われた女子バレーボールワールドグランプリ日韓戦で愛国歌を独唱し、大きな注目を浴びた。また、大邱(テグ)世界陸上(27日より開催中)の広報大使も務めており、閉幕式の前夜祭として単独公演を行う。そんな天才シンガー、イム・ヒョンジュに話を聞いた。

<b>-女子バレーボール日韓戦で国歌独唱をした感想をお願いします。</b>
感動しました!東京で愛国歌を歌わせていただくのは初めてで、興奮しましたしうれしかったです。自分自身の歌に感動したのではなく、状況そのものに感極まった感じです。最後の部分をアレンジして高音で歌ったのですが、日本の皆さんも(国歌がいきなり高音になることは珍しく、日本の国歌と比べてテンポも速いので)驚かれていた方がいらっしゃったと思います。愛国歌があんな風に(音が)上がるんだと錯覚してしまうかもしれません(原曲は上がらない)。

<b>-12歳という年齢でデビューされていますが、今までで最もつらかったこと、反対にうれしかったことを教えてください。</b>
子どものころから大人の世界に入ってオフィシャルな活動をしていたため、十代の思い出というものがありません。しかし、若くして進路を決め、幸いにも、たくさんの方々から応援していただいているということをうれしく思います。
<b>-声変わりの時期はどうしていたのですか。</b>
声変わりの期間も短く、音域も1オクターブ下がる程度でとどまったので、それほど心配することはありませんでした。

<b>-何度も来日されていますが。</b>
妹が日本の音楽大学に留学中なので、プライベートも合わせると何十回も遊びに来ています。近いですし、いつも韓国の地方都市に来るような感覚でいます。東日本大震災のニュースを見たときは、それだけショックも大きく残念に思いました。3月に出演させていただいたチャリティ番組は、震災から約2週間後のことでした。周囲からは日本に行くなと止められたのですが、(当時は危険だと捉えられていたので)危険を覚悟で日本に来たことを覚えています。また、韓国でチャリティコンサートを開いて3000万ウォン(約210万円)を寄付させていただきました。一日もはやく復興されることを心から祈っています。

<b>-日本のアーティストの方々ともコラボレーションされていますよね。</b>
コラボレーションする前から松任谷由実さんが好きでした。ほかにも竹内まりやさんや宇多田ヒカルさんが大好きです。平原綾香さんとはプライベートでも仲良くさせていただいていて、僕の妹と3人で映画を見たりすることもあります。2人で会う機会もありますが、そのときは簡単な英語とフィーリングで会話をします(笑)。

<b>-海外でも活躍されている中で、日本における仕事上での特徴などは感じますか。</b>
まず、日本の皆さんは本当に親切で礼儀正しくて、人に対して思いやりがあると思います。スタッフはアーティストをとても大事にしてくださいますし、さまざまなジャンルの音楽を消化できるほど、一般の方々も心がオープンだと思います。世界第2位の市場だということを実感させられます。

<b>-日本に来て印象に残っていることを教えてください。</b>
初めて日本に来たときに浅草に行ったのですが、とても印象深かったのを覚えています。大阪、福岡も大好きです。食べ物もおいしいですし、人情があって暖かいですよね。今後行ってみたいところは、京都です。

<b>-夏や秋に韓国に旅行に行った際のおすすめスポットを教えてください。</b>
季節関係なく済州島(チェジュド)は本当にいいと思います。それから、江原道(カンウォンド)にもぜひ行ってみてください。江原道はまだ開発されていないところも多いので、自然がそのまま残っています。そういった自然に触れていただきたいですね。それから、今、僕が大邱世界陸上の広報大使を務めているのですが、大邱は「美人」と「りんご」が有名な都市なんです。美味しいりんごが獲れるので、一度行かれてみてはいかがでしょうか。

<b>-9月7日発売のアルバムのおすすめする部分を教えてください。</b>
今回のアルバムは「オリエンタル・ラヴ ~アジアン・ヒッツ・コレクション~」ということで、これまで中国、台湾、香港、日本、韓国のアジアでリリースされたアルバムの中から代表曲を集めています。
日本では以前から韓国の映画やドラマがとても愛されていますが、僕はそのサウンドトラックをたくさん歌っているので、そういった楽曲も収録されています。韓国の作品を連想しながら鑑賞していただければ、もっと親しんでいただけるのではと思います。

<b>-音楽以外で興味を持っていることはありますか。</b>
フィギュアスケートを見るのが好きです。小さいころにショートトラックとスピードスケートを習っていました。残念ながらそちらの才能はなく、2年間教えてくれたコーチから止めたほうがいいと言われてしまい…(笑)。そんな実体験もありますし、氷上の演技を見るのは大好きです。以前にキム・ヨナ選手が出演するCMのBGMで僕の歌が使われたことがありました。それが縁でキム・ヨナ選手にお会いした際に、僕がスケートに詳しかったため、すごく驚かれましたね。

<b>-音楽を通して一番伝えたいことを教えてください。</b>
僕の歌を聴いて、少しでも心の癒しになればと思っています!

<b>-ファンの方にメッセージをお願いします。</b>
インタビューを通じて「WoW!Korea」をご覧のみなさんとごあいさつができ、とても幸せです。これからたくさんお会いできたらうれしいですね。日本では今、K-POPがとても多くの方に愛されているので、同じ韓国人として本当に誇らしく思っています。K-POPにもさまざまなジャンルがあります。僕のアルバムを通じて「こういう音楽もあるんだ」、「ポペラはこういうものなんだ」と感じていただけるとうれしいです。

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