俳優パク・シフ=(聯合ニュース)
俳優パク・シフ=(聯合ニュース)
KBS第2の時代劇「姫の男」で主演を務める俳優パク・シフの熱演が話題となっている。ドラマは彼の熱演もあり視聴率が20%を突破、勢いに乗っている。
 
 先ごろ聯合ニュースの電話インタビューに応じたパク・シフは「これまでとは異なる役を演じたかったが、ついに実現しカタルシスを感じている。周囲の反応も上々で楽しくやっている」と感想を伝えた。
 
 これまで財閥の御曹司や弁護士などダンディーな人物ばかりを演じてきたが、今回は復讐(ふくしゅう)に燃えるタフな男に挑戦している。
 
 「姫の男」は、朝鮮王朝第5代王・文宗の弟、首陽大君が幼いおいの第6代王・端宗から王位を奪うため、文宗の忠臣だった金宗瑞(キム・ジョンソ)らを殺害した事件「癸酉靖難」を背景にしている。
 
 パク・シフが演じるのは金宗瑞の末息子キム・スンユ。ドラマはこれからキム・スンユの復讐に焦点を合わせる。また、首陽大君の長女イ・セリョン(ムン・チェウォン)とのかなわぬ恋の切なさも見どころだ。
 
 キム・スンユは父親を殺害されてから口数が少なくなった。そのため、目で感情を表現するシーンが多くなっている。ややもすれば、下手に見られかねない役どころだが、うまく消化している。「期待以上」という反応とともに、演技が成熟したとの評価を受けている。
 
 ドラマを撮影した3日間の睡眠時間はわずか10分。撮影量が多く、ハードなスケジュールが続いているようだ。1日に放送された第14話ではセリョンがスンユの代わりに弓矢で射られて倒れた。次のストーリが気になるが、忙しすぎてまだ次の脚本を読めなかったという。
 
 ドラマの結末も気になるところだが、パク・シフはあえて作家に聞かないようにしている。スンユの感情に入り込み、ストーリを追っている。
 
 27歳でデビューし、いつの間にか6年が経った。撮影するときは苦労するが、そうしたプロセスを経てテレビ放映されるとやりがいを感じる。「デビューした当時も今も演技に対する気持ちに変わりはない。出演比重と関係なく、作品を楽しみながら演じようと努力している」と話す。
 
 一方、「姫の男」は1日に放送された第14話で、全国視聴率21.8%を記録。同時間帯に放送されたドラマの視聴率でトップとなった。

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