【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の工作員に拉致された横田めぐみさん=失跡当時(13)=が生存しているとの北朝鮮脱出住民(脱北者)の証言が出た。
 野党・自由先進党の朴宣映(パク・ソンヨン)議員は9日、国軍捕虜の息子で北朝鮮高官と親交のあった脱北者イ・ヨンス(仮名)さんから同証言を確保したと明らかにした。イさんは2007年に北朝鮮を脱出し、韓国入りした。
 北朝鮮の労働中央党で日本人拉致を担当した工作員の息子で、本人も日本を担当している工作員から、2004年初めに北朝鮮の大同江周辺の地下食堂で同事実を聞いたという。
 北朝鮮はめぐみさんが1994年に自殺したと主張し、2004年11月に日朝実務者協議を通じ、めぐみさんの「遺骨」を日本側に提供している。
 イさんは1977年に拉致されためぐみさんは生きており、北朝鮮が他人の遺骨をめぐみさんのものとして日本に提供したと証言。めぐみさんはあまりにも多くのことを知っており、日本に帰国させることができないと指摘した。 
 また、めぐみさん以外にも拉致された日本人女性が4人いると主張。そのうち1人は工作員の教育を拒否し、耀徳収容所の革命化区域に居住しているという。名前は記憶していないが、50代後半の女性で療養所の調理師として働いたと説明した。

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