韓国プロ野球の名将　日本からのラブコールに前向き

【ソウル聯合ニュース】今季、韓国プロ野球のSKワイバーンズの監督を電撃解任された元在日の金成根（キム・ソングン）氏が忙しい「浪人生活」を送っている。京都府出身の在日韓国人2世で学生時代に韓国に渡った元在日は、SKを韓国シリーズ出場の常連に育てた。日本球界からも声がかかる韓国球界きっての名将は、若手の育成や独立リーグ新チームの支援に奔走する。

イ・スンヨプ の最新ニュースまとめ

　バントを多用し、守りを固める緻密（ちみつ）な野球で、2007年の監督就任から3度の韓国一を含む4年連続韓国シリーズ進出を果たした。前年に韓国一になり2011年も上位にいたが、人気が出ないことを理由に球団は8月に突然解任を通告。SKを常勝球団に育てた名将の解任に怒ったファンが新聞に抗議広告を掲載するなど、球団への批判が高まった。
　そんな優れた指導者に、さまざまなラブコールが送られている。現在、大学や高校で将来の有望株を育成しているほか、来年から独立リーグに加わるチームの初代監督就任も要請された。日本球界の複数のチームからもコーチ就任を打診されている。
　意中にあるのは日本球界への復帰だ。日本は生まれ故郷で、野球の基礎を身につけた。金氏は2005年のオフに千葉ロッテの巡回コーチを務め手腕を発揮。不振にあえぐ李承ヨプ（イ・スンヨプ）内野手を復活させた。
　今後については「とにかく日本を最優先に考えている」。韓国野球のレベルアップに貢献した名指導者。来季、日本球団のユニホームを着ている可能性もある。