【ソウル聯合ニュース】米国で約6年ぶりにBSE(牛海綿状脳症)感染牛が発見されたことを受け、最大野党の民主統合党は28日、米国産牛肉の検疫・輸入を直ちに中断するよう韓国政府に求めた。
 同党の李庸燮(イ・ヨンソプ)報道官は同日の記者会見で、政府は米国産牛肉でBSEが発生すれば輸入を即刻中断するという約束を守っていないと指摘。「検疫の強化を行っているが、実効性がない。検疫の中断とともに輸入を一時的に中断するべきだ」と主張した。
 李報道官は政府に米国産牛肉の輸入中断を求めていることと関連し、「(中断は)法律上、何ら問題がない」とした上で、政府の意志と国民の健康を守るという問題意識にかかっていると指摘した。
 一方、青瓦台(大統領府)は同日、青瓦台が米国産牛肉の検疫中断を検討しているとする一部報道について、「事実無根」だと否定した。
 青瓦台の崔今洛(チェ・グムラク)広報首席秘書官が聯合ニュースの取材に応じた。政府が輸入米国産牛肉の50%以上を検疫するという強化策を打ち出したにもかかわらず、検疫中断を検討しているとの報道が出たことについて、(新たな検疫策を取ることで)国民の健康や食の安全に問題はないとの認識を示した。また現行の措置を続け、新たな問題や危険要因が発生した場合は追加措置を取ると述べた。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0