オアシス
障害を背負った女性と、彼女の父親を殺した男の、奇妙で純粋な愛
韓国映画「オアシス」のキャスト
韓国映画「オアシス」のあらすじ
暴行、強姦未遂に続いて、ひき逃げ事件による2年6ヵ月の刑を終えたばかりの青年ジョンドゥ(ソル・ギョング)。出所して家族のもとに戻った彼を、誰も快く迎えてはくれず、疎ましい感情を隠そうともしない。ある日、ジョンドゥはひき逃げで死なせてしまった被害者の遺族を訪れる。しかし、一家は引越しの最中で、部屋にはコンジュ(ムン・ソリ)という女性一人が取り残されていた。彼女は重度の脳性麻痺のため手足が不自由で、言葉にも重い障害を抱えていた。兄夫婦は彼女の名義で障害者用の大きなアパートを手に入れ、そこへ移って行ってしまったのだった。ジョンドゥはひとりぼっちのコンジュのことが気になり始め…。
韓国映画「オアシス」の見どころ
前科者の青年と脳性麻痺の女性が、お互いの愛をどこまでも純化させ、貫いていく姿を痛ましくもピュアに描いた衝撃のラブ・ストーリー。監督・脚本は『ペパーミント・キャンディー』のイ・チャンドン。2002年の<ヴェネチア国際映画祭>で監督賞と、ムン・ソリが新人賞を受賞している。出演は『ペパーミント・キャンディー』の演技派俳優ソル・ギョングとムン・ソリ。2人の迫真の演技が見事。世間から疎外され、拒絶された2人の究極の愛が描かれている。