「私は…家に帰りたいんです」。愛する夫と娘が全ての平凡な妻。パスポートに初めて印鑑が押された日、彼女はフランスで麻薬犯として刑務所に収監される。韓国から飛行機で22時間、大西洋を渡り12400km、地球の反対側フランスの人里離れた島マルティニーク刑務所…。言葉も通じない不慣れな場所…彼女は家に帰ることができるのか。「どうか…私の妻を送り返してください」。愛する妻と娘が全ての平凡な夫。彼は友人の恨みから、家、苦労して作った店、そして妻を失った。生活費を稼ぐため、ガイアナからフランスへ原石を運んだ妻。しかし、それは麻薬だった。地図でも探すのが難しい場所、彼は妻を取り戻すことができるだろうか。

韓国映画「家に帰る道」は2004年10月30日、フランス・オルリー空港で麻薬運搬犯と誤認され、大西洋を渡り人里離れた島マルティニーク監獄に収監された平凡な韓国人主婦の実話を描いた作品。不慣れな地の刑務所で裁判もなく2年という長い時間、悪夢のような毎日を送った女性が体験した衝撃的な事件を扱う。さまざまな作品で国内の映画賞のみならず海外でもその実力が認められている演技派女優チョン・ドヨンがその女性を演じる。夫役にはカリスマ溢れる演技で人気の俳優コ・ス。事件をリアルに描くため、韓国映画史上初めてカリブ海でのロケを実施。韓国・フランス・ドミニカ共和国の3カ国で大規模な撮影を行った。邦題は「マルティニークからの祈り」、2014年8月下旬公開。

2022年9月、この事件の犯人側となる麻薬王チョ・ボンヘンの実話をもとにしたドラマ「ナルコの神」がNetflixで配信。