中年の女性が茂朱（ムジュ）市外バスターミナルで降りる。彼女は村の道を通り過ぎ、森へと入っていく。森のどこかで水滴の音が聞こえ、女性は目的地に到着したと感じる。女性は死を越え生きた痕跡を探し始める。
一方、ソウルで学校を終え、故郷の茂朱に戻り、郡庁で働きながらひとりになった母親と暮らすミンジェ（カン・ジナ）。母はミンジェが故郷に戻ってきたことが不満だ。
ミンジェの幼馴染であり恋人のテギュ（クァク・ミンギュ）は具合の悪い祖母を看病し、祖父母の古い家を守りながら暮らしている。
ある日、しばらく連絡が途絶えていた大学の友人ギョンユンがミンジェのもとを訪れる。

韓国映画「月が沈む夜」は茂朱（ムジュ）を離れた人たちと残った人たち、そして再び戻った人たちを慰労する物語。