俳優の宮沢氷魚が6日、日本外国特派員協会で行われた映画「エゴイスト」(松永大司監督、10日公開)の試写後に行われた会見の模様を、各メディアが報じている。
同作は2020年に亡くなった高山真さんの自伝的小説の映画化作品で、宮沢演じるパーソナルトレーナーと、主演の鈴木亮平が演じる出版社でファッション誌の編集者がひかれ合う物語。作品の内容にかけてLGBTQ+に関する質問が複数飛んだというが、宮沢は「出演することが、自分のゲイの友人、LGBTQ+のコミュニティのためになったと思います」と話したという。
さらに、記者からは、岸田文雄首相が同性婚の法制化をめぐり、差別的な発言をした副秘書官が更迭された件についての質問が。
宮沢は、「この一件で感じたことは、たくさんの人が声を上げて、その失言に対しての自分たちの意見だったり、何か行動するというものが今回、たくさん見えたと思う。それは、日本の今までの歴史を考えても、とても大きなステップアップだと思っている。前向きな皆様の意思の強さ、意見をどんどん発信しようとする姿が見えたと思う。僕は、そこに、もう少し、耳目が集まっても良いんじゃないかなと思います」と自身の胸中を吐露したというのだ。
「そこそこの売れっ子になった俳優は政治絡みの発言を嫌う傾向にある。しかし、インターナショナルスクールで育ち、アメリカに留学経験のある宮沢からすれば、自身の身近にあったことについての質問をスルーすることはできなかったようだ。おそらく、主演の鈴木がいても質問にはしっかり答えていたはず。宮沢は会見で作品に込めた思いを自分の言葉で国内外のメディアにしっかり伝えることができたはず」(映画業界関係者)
会見では終始ネイティブに近い英語で受け答えしたというだけに、ハリウッド進出も近い?
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