野球世界一決定戦「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の日本代表・ダルビッシュ有投手の弟で精巣がんの治療を受けている元俳優のダルビッシュ賢太さんが18日、ツイッターで自宅療養になったことを明かした。

賢太さんは、《2クールが終わり昨日から自宅療養》と報告。《まだまだ体力がないから家の周りしか動けないけどりょうくんが大阪の時に短い時間でもこうやって会えてうれしい》と喜びをつづった。

賢太さんは2022年に精巣がんが判明し睾丸摘出手術を受けた。今月3日に投稿した動画では、手術から半年後、みぞおち辺りのリンパに転移していることがわかり、現在は「BEP(ベップ)療法」という3種類の抗がん剤を併用する治療を受けていると報告していた。

「今大会の日本ラウンドでは兄のはからいで観戦できたことをSNSで報告。もし、元気で芸能活動をしていれば、テレビ各局から引っぱりだこでWBCの仕事もこなしていたはず」(芸能記者)

賢太さんは幼少期にダルビッシュ賢太名義で子役として映画に出演。もともとは野球をやっていたがサッカーに転向し、中学2年生のときにアメリカ合衆国やイギリスにサッカー留学をした経験がある。

09年11月に活動名をKENTAとし、俳優として活動していく意向を発表。2010年4月に高千穂大学の経営学部に進学。俳優業ではドラマ「アスコーマーチ~明日香工業高校物語~」(テレビ朝日)、映画「悪の教典」、「今日、恋をはじめます」などに出演。また、人気バラエティ番組「クイズ!ヘキサゴンII」などに出演していた。

その後、事務所を離れて以降は俳優活動を行っておらず、パーソナルトレーナーとして活動していたが、病を患ってしまった。

今シーズン、兄は賢太さんのことを思いながら投球することになりそうだ。