2020年の秋に紫綬褒章を受章した脚本家・井上由美子が“フィクサー”を題材に描くWOWOW「連続ドラマW フィクサーSeason1」がついに完成! 3月31日には第1話の完成披露試写会が都内で行われ、主演の唐沢寿明、共演の藤木直人、町田啓太、内田有紀、小泉孝太郎、要潤、小林薫、そして西浦正記監督が出席した。

権力者を不敵な笑みで引き込み、世の中を裏から操る謎のフィクサー・設楽拳一役の唐沢。深緑色のスーツでシックに登場するも「…まりもっこりです!」とお笑いポテンシャルの高さを見せつけて、さっそくキャスト&観客を爆笑の渦に。脚本家・井上とはこれで4度目のタッグとなるが「脚本は相変わらず面白くて、あっという間に読み終わってしまった。監督
の演出も相まって、今までで一番いい」と手応え十分で「見応えもあって、完成したSeason1 を観て『俳優って凄い!』と思った。共演者の皆さんが本当に素晴らしい」と絶賛。

総理の事故を機に、フィクサーと呼ばれる拳一の囁きに翻弄されていく総理の首席秘書官・中埜弘輝役の藤木。唐沢寿明が出演した「愛という名のもとに」や唐沢主演&井上脚本の「白い巨塔」の大ファンといい「唐沢さんとの共演はご褒美で、脚本が『白い巨塔』の井上さんというのもまたご褒美。しかも撮影後には唐沢さんから美味しいお寿司を食べさせていただいて…。ご褒美のご褒美のご褒美です」と喜色満面。これに共演4度目の唐沢は「もし何かあったら切るだけならばできるから、いつでも言ってね」と『白い巨塔』の手術ネタでボケて、藤木も「財前先生、宜しくお願いします!」と調子を合わせていた。

総理の事故の真相に近づこうとする大手新聞社政治部記者の渡辺達哉役の町田は、刑事の板倉(小泉)から「マザコン」と言われるセリフに触れて「僕も母リスペクトなのでマザコンと呼ばれてもいいです!」と宣言。警視庁捜査一課のルールにとらわれず、事故の捜査を進める刑事・板倉晃司役の小泉は「町田君がマザコンというセリフを本番でわりと受け入れた感覚があって…今の言葉で納得しました」と笑わせた。

政財界の裏情報を集めるばかりでなく、秘書、運転手もこなす拳一の片腕・丸岡慎之介役の要は「つかみどころないキャラクターで、何を考えているのかもわからない」と解説すると、唐沢は「僕よりもつかみどころない役。登場シーンも少ない。でも本編を観ると物凄くいい役!その辺が脚本の妙」と猛プッシュ。
一連の疑惑に関してフィクサーの拳一と情報交換をする、報道番組の人気キャスター・沢村玲子役の内田は、設楽拳一について「本当にキモい」と表す唐沢に対して「本作の唐沢さんは本当にカッコ良くて、キモいだけでは御座いません!」と主演に変わってPR。すると唐沢は「僕にも町田君のような時期があった。こう見えても王子様と呼ばれた時代もあった。それがいつしか点がついて玉子になって今ではキモい」とさらに笑わせ、町田が「僕も玉子を目指します!」と意気込むと、すかさず内田は「もう何の助言ですか!?」と楽しそうにツッコんでいた。

本音では話さない怖さを持ち合わせた副総理で、フィクサーの拳一にとって実は因縁深い相手でもある須崎一郎役の小林は、豪華なロケセットに触れて「日常の中にはない景色があって、そこは楽しくやりました」と見どころに。西浦監督は「俳優陣のお芝居が素晴らしいので集中して観てほしい」と本作の魅力について語った。さらに斉藤由貴と西田敏行からのビデオレターも到着。渡辺達哉(町田)の母を演じた斎藤から「お芝居に健やかなエネルギーを注入できる方」と評された町田は「初共演とは思えないくらい撮影が楽しかった」と感謝。

一方、かつて「白い巨塔」で共演した西田から「高視聴率を獲ったコンビがまたお届けするわけですから、笑いが止まらない」と言われてズッコケる唐沢だったが、日本を牛耳る政界のゴッドファーザーを演じた西田について「ドラマを最後まで観てもらえれば、いかにヤバい人なのかがわかる。それが本当に面白くてよく出来た作品!」と改めて本作を絶賛していた。

最後に主演の唐沢は、来月からの放送・配信に寄せて「すべてを観終わったときにとんでもない感情が湧き出てくるドラマ。自分もここまでのドラマをやったのは久々です。それを皆さんと共有したいので、まずはSeason1を観てほしい。観れば必ず続きが観たくなるので、最後まで楽しんでご覧ください」とアピールしていた。

◆「連続ドラマW フィクサー Season1」
4月23日(日)初回放送&配信スタート(全5話)[第1話無料放送]
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