俳優の山崎育三郎が、日本で初演となるミュージカル「トッツィー」(来年1月上演、東京・日生劇場)で主演を務めることが発表された。

原作は1982年に公開された、米俳優ダスティン・ホフマン主演の同名映画。2018年にミュージカル化され、翌19年のトニー賞ではミュージカル部門最優秀脚本賞、主演男優賞を受賞したブロードウェーの人気ミュージカルに定着した。

同作は売れない中年俳優が、あることをきっかけに女装したところ、一躍大人気スターになってしまうアメリカン・ジョークたっぷりの物語。

映画版で描かれていた、時と場所を現代のブロードウェーの舞台に置き換え、にミュージカル・コメディーとして生まれ変わり、日本に初上陸することになった。

中年男優のマイケル・ドーシーと、女装したドロシー・マイケルズを演じる山崎だが、「オーディションに向けてかなり早い段階から高音の女性の発声をすごく勉強しました。歌詞は英語で、本当にガチのオーディションでした」と振り返った。

作品については、「年齢に関係なく自分が一歩踏み出せばいつからだって変われる、新しい自分に出会える、そういう大きなテーマがあるという気がしているので、それを感じていただきながら、とにかく楽しく笑っていただければと思います」とアピールした。

「映画版は何度もテレビで放送され、未だに語り継がれる名作の1つ。おそらく、観劇しに行くのは映画を見た世代が多いはず。山崎にとってはこれまでの作品と比べても難易度の高い作品になるだろうが、今作で好演を見せれば海外の演劇関係者からもその存在が注目されることになるのでは。山崎にとってターニングポイントとなる作品になりそうだ」(演劇担当記者)

7月1日まで主演のミュージカル「ファインディング・ネバーランド」の公演に臨んでいるが、その後、「トッツィー」の準備に入ることになりそうだ。