脱炭素社会の実現を目指す取り組みの一環としてTBSグループが導入した、世界初の水素中継車「地球を笑顔にするくるま」が、元日に群馬で開催される駅伝日本一決定戦・第67回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)でデビューすることが決まりました。第2移動中継車としてランナーの走りを伝える予定です。
「地球を笑顔にするくるま」は、TBSが2020年秋にSDGsキャンペーン「地球を笑顔にするWEEK」をスタートして以来、パートナー企業として共にSDGsの推進を行ってきたトヨタ自動車株式会社とタッグを組んで開発したもので、マイクロバス「コースター」をベースに、動力源には「MIRAI」に搭載されているFCスタック(水素を使って発電する燃料電池)を採用し、走行時にCO2や大気汚染物質を排出しない優れた環境性能と、低騒音・低振動を実現。環境省の「脱炭素社会構築に向けた再エネ等由来水素活用推進事業」にも採択されています。
走行時に地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)を含め排気ガスを一切出さないため、ロードレースでは後ろを走るランナーや沿道の観客の皆さまの環境ストレス軽減につながることが期待されます。
中継車の内部は、様々な番組や用途に対応するために機材やレイアウトが変更できるようになっており、今回の『ニューイヤー駅伝』では2台の防振カメラを搭載する他、アナウンサーと解説者が直接ランナーの走りを見ながら生中継で伝える実況席も設けられます。
車体のデザインはベースの鮮やかな青に加え、雫や気泡をモチーフにクリーンなエネルギーである水素を表現。「地球を笑顔にするくるま」のロゴを大きくあしらった、親しみやすく、目を引くものとなっています。ランナーの力走とともに、水素中継車にもぜひご注目ください!
また、1月1日(日・祝)の9時~15時に、群馬県庁1階の南ホールにて、水素で走る中継車の仕組みなどを詳しく解説するパネル展示も行います。
さらに、TBSでは『ニューイヤー駅伝』当日の生放送、合わせて7時間を自然エネルギー由来の「グリーン電力」を使用して放送します。TBS放送センターの使用電力や送出電力、群馬県庁に設置する放送センター等での使用電力、さらにJNN各局がローカル放送で使用する送出電力など、直前番組から競技本番を含めた7時間分の放送に関わる電力合計約11,400キロワットアワー(kWh)について、日本自然エネルギー株式会社が発行するグリーン電力証書(※1)を充当します。これによって、約5.2トンCO2(t-CO2) 分の二酸化炭素排出が削減されることになります。
TBSグループでは、2023年度に本社であるTBS放送センター、赤坂サカス文化施設、TBS緑山スタジオの主要3施設のカーボンニュートラル達成を掲げ、脱炭素社会の実現に向けて積極的に貢献していく姿勢を明らかにしていて、今回の水素中継車の導入やグリーン電力を使用した放送の実施も、その取り組みの一環となります。
◆『ヤマザキ新春スポーツスペシャル ニューイヤー駅伝2023第67回全日本実業団駅伝』
TBS系列生中継 1月1日(日・祝)8:30〜14:30
(スタート直前番組 7:30〜8:30 ※一部地域を除く)
(※1)「グリーン電力証書」とは?
風力・太陽光・バイオマス(生物資源)などの自然エネルギーによる「グリーン電力」を発電する際に生じる環境付加価値(化石燃料の節減やCO2排出抑制など)を「グリーン電力証書」という形で購入することで、環境にやさしい価値を持つグリーン電力を使用しているとみなされる仕組み。TBSでは日本自然エネルギー株式会社よりバイオマス由来のグリーン電力証書を毎年100万kWh分購入しています。
(C)TBS
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