睡眠中に夢を見すぎて朝起きたらぐったり疲れていることはありませんか。

いい夢、悪い夢、わけの分からないヘンテコな夢まで様々ですよね。
そこで夢のメカニズムを探って、睡眠の質を高めるための改善策まで解説していきます。

<なぜ人は夢を見るのか>

人間は普段の生活で起きた出来事や脳に蓄積したあらゆる情報を整理するために夢を見ると言われています。

脳にしまわれている過去の記憶の中からたまたま表れ出てきたものが結びつき、ストーリー化されて夢となります。
だからストーリとして成り立たないわけの分からない夢が多いのですね。

実は、夢の内容は基本的に悪夢が多いと言われています。
夢を見ているときに興奮する部位(扁桃体)はポジティブな興奮より不安や恐怖などネガティブな刺激による興奮により強く反応するからです。

<夢を見ると睡眠の質は変わるのか>

一般的に睡眠は深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」が繰り返し行われています。

夢を見るのは主に「レム睡眠」時です。正確に言うと夢自体は「ノンレム・レム睡眠」関わらず多く見ているのですが、起きた時に記憶に残っているのは「レム睡眠」時となります。

よって翌朝、夢の内容をよく覚えていたり、たくさん夢を見たという感覚のある方は眠りが浅い可能性があります。

<浅い眠りに繋がる原因>

夢を見やすいとされる浅い眠りに繋がる原因として以下が挙げられます。

・カフェイン、アルコール
・ブルーライト
・昼寝
・就寝環境
・ストレス

カフェインやアルコールは覚醒作用があるため、就寝前の摂取は目が冴えやすくなります。
ブルーライトは就寝直前に浴びると、脳が朝だと勘違いし睡眠を司るメラトニンというホルモンの分泌が抑制されて眠りが浅くなります。

さらに、心身のストレスを受けることも自律神経のバランスが乱れ睡眠の質を低下させてしまいます。
現に夢をよく覚えている人の特徴として、心配性、悩みを抱えている、ストレスがある、ということが挙げられています。

<睡眠の質を高めるための改善策>

・生活リズムを整える
・寝る前に食事をしない
・普段から適度な運動をする
・睡眠環境を整える
・寝る前にパソコン、スマホの利用を控える

光を浴びると睡眠へのカウントダウンが始まるので一定の起床時間で生活しましょう。
寝る3時間前に運動すると就寝時に脳の温度が下がり、入眠しやすくなります。また、ストレス発散にも繋がります。


以上、夢を見すぎた時に感じる疲労感の原因が分かりましたね。

夢をよく見て眠りが浅い実感がある方は、生活リズムの改善、寝る前のスマホの利用を控えることから始めてみてはいかがでしょうか。

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