
「最近ぽっこりおなかが気になるようになってきた」
「ダイエットを頑張ってもおなかの肉だけなかなか落ちない」
こんなお悩みはありませんか?
ぽっこりおなかは、見た目が気になるだけでなく、病気のリスクを高めてしまうので注意が必要です。
この記事では、ぽっこりおなかの原因やリスク、内臓脂肪を減らす習慣について紹介します。
1 ぽっこりおなかの元凶! 内臓脂肪とは?

ぽっこりおなかの原因は、内臓脂肪です。
内臓脂肪とは、その名の通り胃や腸などの内臓のまわりにつく脂肪のことで、皮膚のすぐ下についている皮下脂肪と比べて、つきやすく落ちやすいのが特徴です。
内臓脂肪には、衝撃から内臓を守ったりエネルギー不足のときにすぐに分解されエネルギーを補ったりする、大切な役割があります。
しかし、増えすぎるとメタボリックシンドロームにつながり、さまざまな病気のリスクが上がってしまうのです。
2 内臓脂肪がつくのはなぜ?

以下では、内臓脂肪がつく原因を3つ紹介します。
2-1 摂取カロリーが多い
消費カロリーよりも摂取カロリーのほうが多い場合、余った分が脂肪になりからだに蓄えられます。
また、食べる量が少ない場合でも、脂質を多く摂っている方は内臓脂肪がつきやすくなります。
2-2 基礎代謝が落ちている
基礎代謝とは、生命維持のためのエネルギー消費です。
加齢や運動不足により筋肉量が減ったり身体機能が低下したりすると、エネルギーの消費量が減り、基礎代謝が下がります。
それにより、カロリーが余って、内臓脂肪を蓄えやすくなるのです。
2-3 アルコールの摂りすぎ
アルコールを摂取すると、肝臓はアルコールを優先して分解します。
アルコールの摂りすぎは、ほかの食べ物に含まれる脂質の分解を妨げ、内臓脂肪として蓄積されやすくする原因になります。
3 放置は危険? 内臓脂肪のリスク

前述の通り、内臓脂肪はからだを守るために必要なものですが、増えすぎると健康面で悪影響を与えます。
内臓脂肪が増えることによるリスクを3つ紹介します。
3-1 糖尿病になりやすくなる
内臓脂肪が増えすぎると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が追いつかなくなります。
すると、血糖値が上がってしまい、糖尿病になりやすくなるのです。
3-2 高血圧になりやすくなる
内臓脂肪が増えるような食事を多く摂っている場合、塩分過多になっていることも多いでしょう。
塩分過多の食事により血液中のナトリウムが増えると、それを薄めるために血液量が増えて高血圧につながります。
また、内臓脂肪の肥満細胞から、血管を収縮させる物質が出るため、相乗効果で血圧が上がりやすくなるのです。
3-3 心筋梗塞や脳梗塞になりやすくなる
内臓脂肪が増えるのに伴い、LDLコレステロールも増加するといわれています。LDLコレステロールは、血管壁にくっつき血管を狭くします。
心臓や脳の血管がコレステロールによって狭くなり血栓ができると、心筋梗塞や脳梗塞につながる可能性があります。
4 気づけばぺたんこおなかに! 内臓脂肪を減らす4つの習慣

内臓脂肪を減らす4つの習慣を紹介します。
4-1 よく噛んで食べる
よく噛んで食べると、満腹中枢を刺激する「神経ヒスタミン」が分泌されるので、食べ過ぎを抑えられます。
また、神経ヒスタミンは内臓脂肪の燃焼にも働きかけるので、摂取カロリーを抑えるだけでなく、今ついている脂肪の減少にも役立ちます。
4-2 夜9時までに食事を済ませる
夜間は糖から脂肪細胞を作る酵素が増えるので、同じ食事内容でも内臓脂肪がつきやすくなります。
内臓脂肪が気になる方は、夜9時までに食事を済ませましょう。
4-3 こまめにからだを動かす
内臓脂肪は、ウォーキングやランニングなどの有酸素運動によって落ちやすい脂肪です。
定期的な運動が難しい場合でも、階段を使ったり早歩きしたりなど、こまめにからだを動かす習慣をつけましょう。
4-4 漢方薬を飲む
内臓脂肪を減らすには漢方薬の服用もおすすめです。
「肥満症」に効果が認められている漢方薬もあります。
増えすぎた内臓脂肪への対策として、「脂肪の吸収を抑える」「基礎代謝を上げる」「脂肪の燃焼を促す」「老廃物や脂肪を排出する」「自律神経のバランスを整えて過食を防ぐ」といった漢方薬を選ぶことで、健康的なダイエットを目指すことができます。
漢方薬は脂肪や老廃物の排出だけを目的としていないため、太りにくく痩せやすい体質へ、根本からの改善を目指せるのが特徴です。
また、漢方薬は毎日飲むだけなので、健康的な食生活や運動習慣を続けるのが難しい方でも無理なく続けやすいでしょう。
以下では、内臓脂肪の悩み解消が期待できる漢方薬を紹介します。
<内臓脂肪でお悩みの方におすすめの漢方薬>
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):便秘ぎみでおなかに脂肪がたまりやすい方におすすめです。
脂質代謝を上げ、ついている脂肪を減らすのに用いられます。
・大柴胡湯(だいさいことう):ストレスで食欲が増してしまう方におすすめです。
便通をよくして老廃物を排出するとともに、脂質代謝を整え肥満症に用いられます。
漢方薬を選ぶ際は、自分に合ったものを見つけることが大切です。
合わない漢方薬を服用すると十分な効果が見込めなかったり、副作用が起こったりする可能性があります。
服用前には、漢方薬に精通した医師や薬剤師に相談しましょう。
最近では、漢方専門の薬剤師に提案・アドバイス・サポートしてもらえる「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」などのオンラインサービスもでてきています。
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5 内臓脂肪を減らしてぽっこりおなかを解消しよう!
今回は、内臓脂肪が引き起こすリスクや対処法について紹介しました。
内臓脂肪はある程度はからだに必要なものですが、増えすぎるとさまざまな病気につながる可能性があります。
内臓脂肪を減らして、ぽっこりおなかを解消し、健康とぺたんこおなかを手に入れましょう。
<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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