勧められ、アメリカ発のミュージカル映画、『ラ・ラ・ランド』を観ました。
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。女優になる夢を持つ若き女性と、
ジャズバーを開く夢を持つジャズピアニストの若き男性の恋愛、そして
夢を叶える(叶えられるかは、ネタバレになるので言いません)までの物語です。

女性にあるチャンスが訪れるのですが、二人の関係はすでに、事がうまく運ばない
いら立ちや、双方の考え方のすれ違いを経て、危うい状態になっています。
女性がそのチャンスに飛び込むと、二人に距離が生じるのは明白。
「私たち、どうなるの?」という女性に、男性がこう言いました。

「様子をみよう」

その後の展開、そして印象的なクライマックスのため、この「様子をみよう」が
強い印象として残ると同時に、「原語(英語)ではどういうセリフだったんだろう」と
気になるようになりました。

韓国語なら、

상황을 봅시다.(サンファンウル ポプシダ)

または、

상황을 보자.(サンファンウル ポジャ)

となるでしょうか。

きっと男性は、女性を送り出したら二人の関係は難しくなると思いながらも、
まずは女性に夢を追わせるため、すんなり女性が旅立てるように、敢えて
このときハッキリと結論を出さなかったのでしょう。

原語(英語)は、いま分かりませんが、きっと翻訳者の方はここの日本語訳は
悩んだんじゃないかな、と想像します。例えば「なるようになるさ」だと
ちょっと投げやりというか軽い感じがします。でも、「様子を見よう」なら、
可能性の低さを感じながらの、精いっぱいの思いやりや慎ましさを感じます。
ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』、おすすめです!

少し話は変わりますが、そんな「ここ一番」のセリフに悩んだり、「これだ!」という
日本語訳を見つけ快感を覚えたりしたくはありませんか?当校人気講座の
「字幕翻訳プログラム」が新規開講することになり5月にデモレッスンを実施します。
韓国語は上級レベルを要しますが、字幕翻訳の初心者が対象です。
多くの皆様のご参加をお待ちしています(^^)。



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