98年、韓国に留学したばかりの頃のこと。
留学して1,2週間ほどは異文化での生活に慣れなくて、日々ストレスの連続。
下宿は賑やか・・・を通り越して騒々しく、自分の部屋のドアも鍵をかけておかな
いと、人がどんどん入ってくる・・・。

 ふ~っ、とため息をつくために、近くのコーヒーショップによく通いました。
ちなみに韓国では1人で食事をしたりお茶を飲んだりすることはとても珍しいこと。
1人でお店に行ったら、とても憐れに思われるのです。そのとき私がそれを認識して
いたかいなかったか・・・そんなことどーでもいい、というほど、毎日疲れていました。

 さて、ひとりお店に入ると、必ず何かを聞かれるのです。

 「○×△#?○□〆× ニカ?」

 ニカ = 니까 なので、何かを聞かれているということは分かるのですが、
何を聞かれているか、いつもサッパリ分かりませんでした。

 そしたらあるとき、学校の授業でそれが出てきたのです。
コーヒーショップの定員さんはいつも私に、

 「일행은 없으십니까?」
 (イレンウン オプスシムニカ?/お連れ様はいらっしゃいませんか?)

 と言っていたのです。

 今日の知っトク単語は「일행(一行)」

 「一行」は、日本語では「○○商事ご一行様」のように、団体のことを公式的
に言うときに使いますが、韓国語ではこういう風に使うんですね~。

 例えば何人かで食堂に入ると、

 「몇 분이세요?(ミョップニセヨ/何名様ですか?)」

 と聞かれるわけですが、私はいつも、どう見ても連れがいないので、定員さんは
こう聞いていたのでしょう。

 さて、授業で習ったから今度は大丈夫!と思いましたが、
実はもうそのころには韓国での生活も慣れ、「ひとりカフェ」はせずに済んだので
した。めでたし、めでたし。



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