先日、食事会で韓国冷麺の話題が上り、発展して「冷麺の裏メニュー」 の話になりました。
韓国フードコラムニスト八田靖史さん手がける「韓食ペディア」に、以下のように掲載されています。

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(「韓食ペディア」の「冷麺」、‘裏メニュー’
より)

老舗冷麺店では好みに応じて注文のカスタマイズができる。

例えば、コネン(거냉)はスープをぬるめに(または氷抜き)。
ヤンマニ(양많이, 양마니)は麺を少し多め。
ミンチャ(민자)は具の肉を除いてそのぶん麺を多めに。
オポマリ(엎어말이)は麺を2玉にといった具合である。

冷麺店におけるいわば隠語であり、すべての冷麺店で注文できるとは限らない。

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この韓国語部分を見ていると、ワクワクしてきます。

まず、「거냉(コネン)」は、「거(去)」+「냉(冷)」ではないか、と。

夏に台湾に行き、タピオカドリンクを注文するとき、常に発したフレーズが、
「去氷!(チュービン!)」。そう、「氷抜きで!」という意味です。

「양많이(ヤンマニ)」は、「양(量)」を、「많이(マニ)」
→「많히(たくさん/マニ)」のような気がします。

「민자」に関しては、韓国人の先生に聞いてみたところ、
‘何もない’ことを表す固有語の接頭詞「민(ミン)」からくるのか、と。
(例:민소매(ミンソメ/袖なし、ノースリーブ))

では、「자(チャ)」は何だろう?という疑問も生まれます。

もしくは、とのお話によると、先生のお母さんの方言的なボキャブラリーの中に
「민자」があり、例えばこんな時に使っていたと。

(地味な洋服を着ている先生に対して)
「<strong>너무 민자지 않니?」(ノム ミンチャジ アンニ?/ちょっとシンプルすぎない?)

お母さんのボキャブラリーの「민자?」は、
シンプル、単純、何もない、というような意味だそうです。

「엎어말이(オポマリ)」は、「엎다(オpタ/ひっくり返す)」という意味を考えると、
上にポンと載せるような動作がイメージでき、分からなくもない。

「말이(マリ)」も、계란말이(ケランマリ/卵焼き)など、
料理名においては巻きもの類によく登場しますね。語源は「말다(マrダ/巻く)」でしょう。

麺が二玉ごろごろとある感じが巻物に見える?
……などなど、こじつけのような部分も無きにしも非ずですが、
こういったあれこれに考えを巡らせるのはとても楽しいものです。

最後に、「氷抜きで!」の韓国語のフレーズは、

「얼음 빼 주세요!」(オrム ペ ジュセヨ/氷を抜いてください)

ですね。「(×)거빙!(去氷)」ではありません(^_-)-☆



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