韓半島の歴史は今年塗り替えられるでしょうか。 今年に入り、3回目の
南北首脳会談が行われました。 明らかに、この動きの活発さは分断後
初めてのことなので、朝鮮戦争の収束を心から願う私としては、
ラストチャンスくらいの 気持ちで動向を見守っているところです。

ソウルの青瓦台から平壌に向かうムン・ジェイン大統領を、横断幕を掲げ、
笑顔と歓声で送り出す人々。

その横断幕に、こう書いてありました。

「‘냉면’먹으로 가즈아 ~!」
(‘ネンミョン’ モグロ カジュア~!/‘冷麺’食べに、カズア~。)

最後のフレーズを観て、一瞬、「日本語を韓国語にした言葉」かと思いました。
韓国語でこのようなフレーズは見慣れなかったので。

「가즈(カジュ、カズ)」という表記は、外来語以外では韓国語にはないはず。
キング・カズ(三浦知良)、カズオくんに、カズコさん、どうみても、日本語のイメージ!

でも文章を読んで、「ああ、가자(カジャー/行こう)~!」のことね、と思いました。
また、なぜ「冷麺」なのかは、申し上げるまでもないですね。
(参考:朝日新聞GLOBE+


でも、どうしてわざわざ「가즈아(カジュア、カズア)」と書いているんだろう。
当校の韓国人の先生に聞いてみると……。

「最近の流行語といいますか、明るく、ノリ良く、気合を入れるようなときに使います。
カジャの‘ジャ’が少し言いにくいので、カジュア(カズア)~と絞り出すように声を出しますね」

とのことでした!

‘ジャ’が言いにくい、という感覚は日本語話者の私たちにはありませんよね。
韓国語話者にとっては「가즈아(カジュア、カズア)」が言いにくいわけではない、
ということに、新鮮な驚きがありました。

「行こうぜ~」
「行こうじぇ~」

私達にとっては「ぜ~」の方が言いにくいですかね(笑)。

首脳会談でふるまわれた冷麺はさぞかし美味しかったことでしょう。
平壌冷麺、食べてみたいですね!



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