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本日は方言の話題です。私の生まれた地域には、「ぼっち」という名詞がありました。
「ひとりぼっち」のことを、「ぼっち」と言ったりしますが、
これはイントネーションが「ぼっち↓」と下がりますね。
でも、方言の「ぼっち」は、「ち」が上がります。そう、「ぼっち↑」。

こんなふうに使います。

「あ、鼻血!」
「ぼっちしなさい、ぼっち!」

もう分かりますね。鼻にティッシュを詰めるとき、その詰め物そのもの
のことを「ぼっち↑」というんです。いまはこの名詞を使えず、なんとも
不便です(大袈裟)。この名詞がなく、どうやって言っているのかというと、
「ティッシュ詰めなさい」等のようですね。

この季節、としたのは、隣に座るスタッフ田端が花粉症にたいそう苦しんでおりまして、
「マスクをしているのだから、ぼっち↑しちゃったら~?」と言いたいのですが、言えない。
「ティッシュ詰めたら?」でいいのでは、と思われるかもしれませんが、
なんだか事務的というかなんというか……。

そこで!韓国語には「ぼっち↑」のような名詞はないのか、
韓国語ではどういうか韓国人の先生に尋ねてみたところ、

「코를 막다(コルr マkタ/鼻をふさぐ、鼻に詰める)」を使い、

例:
엄마, 코피 나. (オンマ コピ ナ/お母さん、鼻血でた)
빨리 코 막아! (パrリ コ マガ!/はやく鼻に詰めて)

となるようでした。うーん、普通です……。

ああ、「ぼっち↑」……、懐かしいです。
小学校でよく、「○○君、ぼっちしてる」「さっき鼻血でてたよ」なんて
何気ない会話をしていたんですが、こんなとき、皆さんはどんな
会話をしていたのでしょうか。小学生にとって、「ぼっち」をしている
児童の存在はちょっとした小事件で、小事件を好む小学生としては、
なかなかのイシューだったんですけどね。



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