とっても好きなラジオ番組があります。NHK FMの「きらクラ!」です。
日曜の午後の番組ですが、私はいつも、再放送の月曜朝に聴いています。
http://www4.nhk.or.jp/kira/

タレントの、ふかわりょうさんと、チェリストの遠藤真理さんによるクラッシック音楽番組。
クラッシック音楽、というだけで引いて?しまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
ふかわりょうさん、というと、「お、これは…?」と思われませんか?
そうなんです、すごく親しみ易く面白く構成されていて、私は月曜の朝から
ワクワクし、ときに大笑いしています。

たまに地方のホールで公開収録などが行われ、「きらクラDON!」の掛け声のあと、
割と有名なクラッシック音楽のイントロを一瞬だけ流す。「この曲だ!」と分かった
聴衆が手を上げ、マイクを渡されます。

するとそこで、「(私が)ラジオネーム○○です。」なんて方もいらっしゃり、
「ああ、いつもお便りをくださる○○さんですか」なんてやりとりが生まれたりしています。

そんな中、ある方に、ふかわりょうさんが「ラジオネームは…?」と聞きました。
すると、マイクを向けられた方が、

「そういうの、ないです」

と言ったんですね。そうしたら、ふかわりょうさんが、

「‘そういうの’っていうのがちょっとひっかかりますが、はい、お答えは?」と。

そうなんです。私もひっかかったので、笑ってしまいました。

「そういうの」

これだけなのに、若干の見下している感じ、違う世界だという
突き放した感じが伝わる、すごい威力の言葉だな、と思ったんですよね。
また、それを拾うふかわりょうさんも、本当に面白いです。

韓国語で言ったとしても、状況にもよりますが、同じような状況ですと、
やはり似たようなニュアンスになりますね。

그런 거 없어요.
(クロンゴ オプソヨ/そういうの、ありません)

何気ない一言に潜む威力……。探していくと、楽しいですね。



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