普段生活しているとあまり気付かないと思いますが、日本は「いちいち確認をする
(許可を取る)」人が多いというか、それがマナーだと思っている節がありますね。
私も以前は気付かずにいたのですが、以前、韓国のタレントさんが、日本のテレビ
番組で、「家に招いた仲の良い日本人が、’トイレ借りていい?’と言うん
ですよ、おかしいですよ!私とその人の関係で、なんで許可を取らない
といけないの?」と。
なるほど、トイレに行こうとしている日本人は’トイレに行くね’という意思を
そのように表現しているのに対し、 聞かれた韓国人は、「借りていい?
と聞くだなんて、ダメと言ったらどうするの?(さっさと)行けば? 」と思うわけ
ですね。
確かに韓国語で、
「화장실 빌려도 돼요?」(ファジャンシr ピrリョド トェヨ?/トイレ借りていいですか?)
はほとんど聞いたことがありませんね。先生方に聞いたところ、
「화장실 써도 돼요?」(ファジャンシr ソド トェヨ?/トイレ使ってもいいですか?)
だったらまだいいかな、とおっしゃる先生がいました。なるほど、そもそも
「借りる」が不自然なんですね。トイレは動かないものだから。
そしてある先生は、いや、そもそも「-아/어도 돼요?(~ドテヨ/~てもいいですですか?)」
自体がひっかかる。
「화장실 어디예요?」 (ファジャンシr オディエヨ/トイレ、どこですか?)
「화장실 갔다올게.(ファジャンシr カッタオrケ/トイレ行ってくるね)」
で充分なのだと。仲の良い友だちなら、
「화장실 좀...」(ファジャンシr チョm/ちょっとトイレ…)
とつぶやくだけでOKとも。
夏に韓国に行ったとき、この日本語(日本人)と韓国語(韓国人)の持つ
「~ていい(ですか)?」の感覚の違いを久しぶりに思い出した出来事があったのです。
そのエピソードについては……、次週に続きます!
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