当校は委託研修業務として、企業等、指定先に出向いてのレッスンも行っています。

とある依頼者様が主催する講座は、受講される会員の方の平均年齢が60歳以上で、
皆さん、知識教養を深めるために韓国語を勉強されています。

この前、自己紹介の練習をしたのですが、

저는 회사원이에요. (チョヌン フェサウォニエヨ/私は会社員です)

という例文があり、教材にはこの「회사원(フェサウォン/会社員)」のところに
入れることができる、いろんな単語が羅列されていました。

すると、受講生の方から質問が。「引退しました、は、韓国語でどう言うのですか?」と。
なるほど、会員の方々はもう会社を退職している方が多いのだな、と気付きました。

ちなみに、「引退しました」は、

은퇴했어요.(ウントェヘッソヨ)

ですが、日本と同様、芸能人の引退等のイメージが強く、会社を退職した場合は、

퇴직했어요.(トェジッケッソヨ/退職しました)

がぴったりくる言葉となります。

講師が説明をしながら、「自己紹介なので、引退しました等は無理に言わなくても
いいかもしれませんね」ともアドバイスしたのですが、受講生の方は、
「欠かせない」と思っていらっしゃるようでした。

あとでスタッフが、「(退職、でなく)引退した」というと、「いまは仕事をせず、
悠々自適に韓国語を勉強していますよ」という余裕を感じさせられるので、
ここをアピールしたいのでは、とも分析していました。

なるほど、そんな心理の方もいらっしゃるのかもしれませんね。
選択する言葉一つひとつに込められた意味について考えさせられました。

新しいジャンルとして’シゴトを[引退]した韓国語’でいろんなフレーズが出てきそうです!



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