これまで、義務教育の英語を除くと、ロシア語、韓国語、中国語を勉強してきた
ので、それらの言語の学習を開始する動機について尋ねられる機会が割とあり
ますが、韓国語の学習にのめりこんだ理由の中に、「こんなに日本語と似ている
外国語を習得しないのはもったいない」と強く感じたことがあります。

英語圏に留学したことのある友人が、英語圏の語学スクールの上位クラス
は欧米の学生ばかり、下位クラスは日本人や韓国人が多くなる…と言って
いましたが、母国語が英語に近い性質を持つ人々が上位クラスに行くのは
自然なことと言えましょう。

しかし逆に、日本語学校では欧米人より韓国人が上位クラスを占め、韓国の語学堂
などでは上位クラスに日本人が多いのは、やはり韓国語と日本語の親和性が
高い、という理由が挙げられます。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、最近、「ああ、これも一緒!」と思った
用語がありました。 時事的かつビジネス用語だったので、ここでご紹介したいと
思います。それは、

조건부로
(ジョッコンブロ)

조건부は、漢字で、[条件附]となり、助詞の「로(ロ)」がつくと「条件付きで」という、
意味になります。

例えば、少し前の話題に関するニュースの見出しとして、

한국정부, 일본과 GSOMIA조건부로 폐기연장
(ハングkチョンブ イルボングァ ジソミア ジョッコンブロ ペギヨンジャン
/韓国政府、日本と GSOMIA条件付きで破棄延長)

というものがありました。

이 제도를 조건부로 채용하는 것을 결정했습니다.
(イチェドルr ジョッコンブロ チェヨンハヌン ゴスr キョルチョンヘッスmニダ
/この制度を条件付きで採用することを決定しました。)

というように、文章でもよく使われます。

「条件付きで」という日本語が分かる私たちは、韓国語の「조건부로」を見聞きした
とき、「苦労しなくても覚えられる」「またすぐどこかで使える」というアドバンテージが
あるわけです。このような語彙は無数に存在し、漢字語が多く出てくる上級に
いけば行くほど語彙がどんどん増えていくというメリットがあります。

ただ一方で、漢字語でない固有語、特に擬音語擬態語などはかなり努力を
しないと覚えられませんね。

この私たちが持つアドバンテージを活かしつつ、さらに努力をし、益々レベルアップ
していきましょう!



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