当校で、「実践通訳講座」発、同時通訳付きの特別講演会を実施することに
なりました。これまで何回か開催していますが、テーマも多様で、受講生の
通訳パフォーマンスも素晴らしく、いつもご好評をいただく講座です。

今回のテーマは、「2020 通訳・翻訳の現場より」。実践クラス講師の
ぺ・スンジュ先生が講演者となり、受講生の皆さんが同時通訳をされます。

内容は、

・通訳現場のソーシャルディスタンスは可能か
・機械翻訳の現状、そして限界
・国際政治における訳語の重要性、誤解と意図的利用

と興味をそそる内容です。「訳語の重要性」のところでは、数年前の
安倍首相の発言、「(謝罪は)毛頭考えていない」や、文大統領の
「盗人猛々しい」発言を取り上げます。本当に、こう訳されるべきだったのか、
参加者の皆さんと考えていきたいです。

そして今回は、初のzoomによるオンライン開催!zoomには同時通訳機能が
あることをご存知ですか?視聴者はオリジナル音声(今回の場合は韓国語)
を聞くこともできれば、目の前のボタンを「日本語」とすると、受講生による
日本語同時通訳が聞けます。質疑応答は、韓国語、日本語両方で受け付ける
ので、日本語を韓国語に訳すときもあり、その韓国語訳を聞きたいときは、
参加者の皆さんが「韓国語」ボタンに切り替えるわけですね。

ちなみに、安倍主張の「毛頭考えていない」ですが、韓国では以下のように
報道されました。

털끝만큼도 생각 안 해.

(トルクン マンmクド センガk アネ)

これがどんな波紋を呼び、どう訳されるとよかったのか……、
ぺ先生の解説を聞いてみようではありませんか。

受講生の皆さんはこのような決して簡単でないテーマにもひるまず、
取り組まれるご姿勢で、本当に素晴らしいな、と思います。

皆さんのお越しをお待ちしております!



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