年末から、全国の至るところが大雪に見舞われています。大規模な停電もあり、
大変な不便を強いられた地域もあるようで心配です。

昨年末…いや、一昨年末(2019年の年末ですね)、長野県の白馬村にスキーに
でかけたとき、雪がほとんどない中、外国人観光客のスキーヤーたちが、
アスファルトの上をスキーブーツで歩いていました。暖冬でこのまま日本に雪が
少なくなったら、スキー観光も打撃を受けるな…なんて思っていたら、今年の
年末年始はこの大雪。しかし、今年はコロナで外国人観光客に来てもらうことが
できないという……なかなかうまくいきませんね。

さて先日、NHKラジオで大雪に関し、こんなニュースが流れていました。

「○○道の立ち往生(たちおうじょう)は、解消されました」

雪のせいで交通が乱れ渋滞になったときは、渋滞でなく「立ち往生」を使う
んだなぁ、とふと思いました。交通事故で渋滞しているときは、立ち往生とは
言わない気がするんですけどね……どうでしょう。

「立ち往生」のような日本語の複合名詞を聞くと、韓国語ではどう言うかな、
と考える癖がついていて、調べてみました。

오도 가도 못하다(オド ガド モッタダ/行くことも来ることもできない)
꼼짝 못하다(ッコmチャンモッタダ/少し動くこともできない→身動きが取れない)

などがでてきました。なるほど、渋滞、というと単に「詰まっている」という
感じですが、この韓国語訳を見ると行き場のない切迫感、圧迫感が迫ってきます。
そう考えると、立ち往生って怖いですね……。

폭설로 차들이 오도 가도 못했다.
(ポkソrロ チャドゥリ オド ガド モッテッタ/大雪で車が立ち往生した)

さて、「往生(おうじょう)」ってなんだろう、とさらに疑問がわき調べてみたところ、
仏教用語のようで、とても簡単に言うと、仏になる、ということのようです。
しかし「立ち往生」で使われる往生は、それが俗化し「身の置き所がなく、
追い詰められた状態」を指すのだそうです。なるほど、ですね。




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