最近、とある韓国の諺を思い出す出来事がありました。
それは、
쇠뿔도 단김에 빼라.
(スェップrド タンギメ ッペラ)
直訳は、「牛の角も熱いうちに抜け」。「熱いうちに」…でピンときますか?
日本語の「鉄は熱いうちに打て」に置き換えられます。
タイミングを逃さず、何事もやる気のあるうちにするべきという諺ですね。
これは、拙著『シゴトの韓国語』応用編、第9章「ウィットの利いたことわざ、
慣用句を使っていましょう」の中でも扱う、私にとっても印象的な諺です。
教材の例文をお届けしましょう。
손님, ‘쇠뿔도 단김에 빼라’고 결심하셨을 때 시작하지 않으시면
나중에 하시기가 어려워질 겁니다.
(ソンニm スェップrド タンギメ ッペラゴ キョrシマショッスrテ シジャッカジ アヌシミョン
ナジュンエ ハシギガ オリョウォジrコmニダ
/お客様、「牛の角も熱いうちに抜け」といいますが、決心されたときに始められなければ、
あとになってやりにくくなってしまうと思います)
このグイグイ迫る営業トーク、韓国語ならではというか、
韓国語によく似合うなぁと我ながら思います。
と、話がそれましたが、なぜこの諺を思い出したかというと、この諺を使う
シチュエーションとは少しずれるのですが、「何事も早いうちに
手を打たなければだめなんだなぁ」と思う出来事があったのです。
少し前に、重いものを持ったとき手首を痛めてしまったのですが、
そのうち治るだろうと思っていたら、一向に直らない…。
なんとか日常生活は送れていたのでそのままにしていたのですが…、
オーケストラの本番が近づいてきました。楽器を持つと痛い、困った!
これはまずい、と思い、整形外科に行ったところ、骨には異常ないものの、
固定具を付け、手をなるべく使わない、動かさない必要がある、と。
そしてこう言われました。「痛めてから少し時間が経ってしまっているから、
直りにくいかも知れません」
ガーン……。
例えば汚れも、時間が経てばたつほど落ちにくくなる、髪は濡れたままだと
傷みやすい、すぐに乾かすと良い、こんな知恵もいつだったか、
聞いたことがあります。「何事も早いうちに」ですね!
一方、仕事では「何事も早いうちに」と思い、(私には珍しく)早く取り掛かると、
後になってしたことを忘れて、また同じことをしてしまう、なんてことがあります(笑)。
さておきまして、皆様、ご自愛ください。
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