===お詫びと訂正===
先週のメールマガジン内に韓国語のつづり違いがございました。お詫びし、訂正します。

(誤)투타 겸엽(トゥタ キョモp/投打兼業)

(正)투타 겸업(トゥタ キョモp/投打兼業)

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季節が巡ってくると、昨年のその季節の記憶、一昨年の、さらにその前の
記憶が蘇ってくることがありませんか?いま、夏の真っただ中なので、4年前の
夏の台湾旅行、一昨年の夏の韓国旅行のことがとても思い出されます。

その一昨年の韓国旅行のときのことで、いまでもふと思い出すことがあります。
その旅行 は、韓国の釜山で過ごしたあと東海岸を北上して束草で過ごし、
その後、ソウルでレンタカーを返したあと、KTXで釜山に戻り帰国、という
コースでした。

旅先で「もう帰るだけ」という移動はいくらKTXとはいえ、なんだか寂しい
ですよね。充実した旅行の思い出を胸に、少しセンチメンタルになっていました。
そのKTX車内のこと。

私たちの近くに、韓国の家族連れが座っていました。両親に、小さい子供が
二人。はしゃぐ子供たちを注意したり、楽しく会話しながら移動していました。
部分的に聞こえてくる会話の内容によると、父親か母親の実家に帰る道中の
ような雰囲気です。

KTXが「蔚山(ウルサン/울산)駅」に停車したときのこと。その母親が、
遠くを見るような目をしながら、

나...여기서 내리고 싶어.
(ナ…、ヨギソ ネリゴシッポ/わたし……ここで降りたい(下車したい))

と、つぶやいたんですよね。終着駅(釜山)はもうすぐ、私の旅ももう終わり、
そんなときだったので、「わかる、私も降りたい!」と思いました。

その母親は独り言のようにつぶやいたので、父親は応答することもなく、
列車は蔚山を出発しました。

その時は、私の旅が終わる直前だったので、私と似たような気持なのかなと
思ったのですが、今となっては、蔚山に何か思い出でもあるのか…、
夫の実家に行きたくない?など、どうして降りたいと思ったのかな……と
なんだか気になってしまうのでした。

いつか、気ままな途中下車の旅をしてみたいですね。



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