出身生の中野さんが突然来校され、嬉しいお知らせをくださいました。



韓国文化院「韓日交流作文コンテスト2021」の【日本語・韓国旅行記部門】

において、見事、佳作(4名)を受賞されたとのこと。



真っ先に当校を尋ねてくださったのも嬉しいですし、その旅行記の

内容も本当に心温まるものでしたので、中野さんのご了承を得て、

少しご紹介したいと思います。



中野さんと小学生の娘さんが2人で韓国旅行をしたとき、

韓国語が話せない娘さんが韓国の人に何かお礼をするときのために、

たくさんの飴玉を持たせた。



ある食堂で娘さんが一人でトイレに立ち、食堂のおばさんが見守って

くれていたので、娘さんがお礼に飴玉をおばさんにあげるととても

喜んでくれた。会計のときに、そのおばさんは、もっとたくさんの飴玉と、

中野さんが払ったお金から1,000ウォンを、お小遣いだと、

娘さんに渡してくれた。



すると娘さんは……(韓国語にしたものお届けします)、



그날 밤, 호텔에 있는데 딸이 갑자기 종이와 펜을 가지고 와서

「한국어로 아리가토우를 가르쳐 주세요」라고 말했습니다.

(クナr パm, ホテレ インヌンデ ッタリ カpチャギ チョンイワ ペヌr カジゴ ワソ

ハングゴロ アリガトウルr カルチョ ジュセヨ ラゴ マレッスニダ/

その日の夜、ホテルで娘が急に紙とペンを持ってきて

「韓国語で‘ありがとう’を教えて」と言いました。)



中野さんが「カムサハムニダ」だよ、と教えると、次の日から

飴玉とともに、言葉で感謝の気持ちを伝えるようになった、というお話です。



どうですか? なんていいお話なんでしょう。その国の人の言葉で話したい、

伝えたい、これこそが海外の人とのコミュニケーションの原点ですよね。

人から「話して」「理解して」と言われて勉強するのではなく、

自分から「話したい」と思うこと、その尊さを改めて感じました。



中野さん、この度は佳作の受賞、本当におめでとうございます!




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