当校の、韓国語でない言語の受講生の方から、ちょっと変わったご質問を頂戴
しました。なんでも親しい友人(その言語のネイティブ)が、語学講師を目指して
いるのだけれど、講師採用の基準のようなものがあったら教えてほしい、と。

この話題は、私にとって本が一冊書けるくらいのものになりますね。
当校の講師としてお招きするにあたり、その方のいろんなところを、いろんな
方法で拝見しますが、そのうちの1つについては前回こちらのコーナーで書いた
「イロボリダとイジョボリダ」に関わるので、少し書かせていただこうと思います。
「失くす」を、多くの韓国人は正しい「잃어버리다(イロボリダ)」でなく
「잊어버리다(イジョボリダ/忘れる)」を使うと言いました。
その他にも、「教える」を、「가르치다(カルチダ)」でなく、
「가리키다(カリキダ/示す)」と言ったり、
「틀리다(タルダ/異なる)」と「다르다(トゥrリダ/違っている、
間違っている)」を混同して使っていたり、
「돼요(トゥェヨ)」を「×되요(トゥェヨ)」と書いていたり、
また、ハングルの書き順になると、普通の韓国人は大体どこかが違います。
韓国語を教える先生は、
間違ったものは使ってはいけないと思っているので、例えば講師面接の
模擬授業の際に、「ㅌの正しい書き順は、こうですよ」「〇〇は、授業では
使わないでくださいね」等、お伝えするわけですが、
「어, 제가 틀린 말을 했나요?(オ、チェガ トゥリンマルヘンナヨ?/え、私、何か間違えましたか?)」
と自覚し、直そうとされるかどうかを拝見します。ただ、間違いと知らないから
使っていることが多いので、「は?どこが違うの?」という反応をされたり、
気分を害すような方もいらっしゃいます。 そのときは、調べてみてください、
と伝えます。

良い先生になろうとする方は、 その後、しかるべき段階を踏んできちんと
調べて、正しい韓国語を使おうとされます。しかし、残念ながら認めなかったり、
いつまでも直らない方もとても多いんですよね。
바른 말, 고운 말을 배우고 가르치려는 자세가 중요합니다.
(コウンマr パルンマルr ペウゴ カルチリョヌン チャセガ チュンヨ ハmニダ
/美しい言葉、正しい言葉を学び、教えようという姿勢が重要です)
ということで、講師採用の基準について、ほんの一部をお伝えしました。
その他にもたくさんありますが、企業秘密です!


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