生徒さんたちとフリートークをする際、こちらからいろんな質問を投げかけます。
「韓国旅行はどうでしたか?」「その映画面白かったですか?」「試験はどうでし
たか?」「出張は上手くいきましたか?」・・・

 そうすると、よく聞かれる質問の一つ、
「’まあまあです’って韓国語でどう言うのですか?」

 まあまあです・・・・

韓国語では、

「그저 그래요.(그저 그랬어요.)」
(クジョグレヨ(クジョグレッソヨ)/まあまあです(まあまあでした))

「그럭저럭」
(クロッチョロッ/【副詞】そうこうするうちに、どうにかこうにか)

「그럭저럭이에요.」
(クロッチョロギエヨ/まあまあです)

’なかなか良いです’というようなニュアンスの「まあまあ」は、
「괜찮아요.(괜찮았어요.)」
(ケンチャナヨ(ケンチャナッソヨ)/まあまあです、なかなかです、なかなかでした)

 しかし、ここからは私の主観的な考えになるのですが、
どうも韓国の人々は、日本人ほど「まあまあ」を使いません。
推測で言うと、やはりここにも「曖昧な日本」と「白黒はっきりの韓国」の様相が
見て取れるような気がします。

 また、ものをオブラートに包まずはっきり言う、という文化に加え、日本人には
ない楽観性も見て取れます。
例えば、「出張はどうでしたか?」という質問に対し、
結果が「期待ほどではなかったが、すごく悪くもなかった」場合、
日本人は「まあまあでした」と言うとしましょう。
しかし、同じ内容でも韓国の人の場合は、「良い結果が出ました」「有意義な話し
合いの場になりました」と前向きな発言。

 また、結果が「悪かった」場合、
日本人が「ダメでした」と言うとしましょう。
韓国の人の場合は「先方が分からず屋だった」「また話し合いを持ってみよう」と
強気な発言。

 このように、ものの捉え方が日本人と韓国人の感覚では多少差があるように
思えます。よって、「まあまあです」という言葉の使い方・頻度にも影響してくるの
かもしれません。



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