何日か前、友人と話をしているとき、「面白い韓国語」についての話になりました。
「面白い韓国語」とは、その言葉の意味自体が面白くて笑わせる、という意味で
なく、単純に聞いた瞬間「ぶっ」と吹き出してしまいたくなる「音」の話です。

 その友人は、

 「아시다시피」(アシダシピ/ご存知の通り)

 が可笑しくてたまらなかったそうです。
うーん、わかる。

 この「아시다시피」は日本語訳を見ていただいてもお分かりになると思いますが、
例えば何かを説明しているとき、プレゼンテーションをしているようなときに、
「皆様もご存知の通り」という風に使う、ちょっと格好つけた言葉なのですね。

例: 아시다시피 저희 회사의 대표적인 상품입니다.
(アシダシピ チョイ フェサエ テピョチョギン サンプミムニダ/
 ご存知の通り弊社の代表的な商品です)

 格好つける言葉にも関わらず、「最後が’ピー’」となってしまうので、なんだか
格好つけている気分にならず、むしろおどけているような感覚に陥ってしまい、
私の場合、笑えてしまって使えないのです。

 私は、

 「어차피」(オッチャッピ/どうぜ、どのみち、いずれにしても)

 が可笑しかったです。
なんだかかわいい、というか、「’ちゃっぴい’だって~」という感じで(笑)。

例:어차피 가야된다면 일찍 가는 게 낫지.
(オッチャッピ カヤデンダミョン イルチッ カヌンゲ ナッチ/
 どうせ行かなければならないなら、早く行った方が良いよね)

 皆さんにも「思わず笑ってしまった韓国語」があるのではないでしょうか。

 よく、「どうやったら単語を覚えられるんですか?」と聞かれます。覚えるコツの
一つに、「インパクトを与えて頭の中にインプットさせる」という方法があるでしょう。
それを考えると、上の2つのように聞いた瞬間印象に残るような単語はまず忘れ
ない単語、となるわけですね。

 他方で、もちろん韓国人にとっても「笑える日本語」というものがあるそうです。
以前、アイケーブリッジ韓国語講座の場所を聞かれ、「虎ノ門です」と言った
ところ、吹き出されました。聞くと、彼女は「虎ノ門」が、「ドラえもん」のようだと。

 へえ~、そんなところで反応するんだ。と、新鮮でしたね。
もちろん、彼らも私達が「アシダシピ~」「オッチャッピ」が面白いということはピン
とこないのでしょう。それぞれにツボがあるわけですね。



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