最近頂戴したご質問の中に、このようなものがありました。
「ハングルには違う字で似た発音をするものがありますが、統一したほうが便利なのに、どうして統一しないんでしょうか」
どういうことかというと、
주세요.(チュセヨ/ください)
새(セ/鳥)
同じ「セ」なら、違う字を使わないで同じ字を使えば良いじゃないか、ということですね。
な、なるほど!?
…気持ちは分かるけれど、ちょっと待ってくださいね。日本語も、
ちず(지도/チド)
あいづち(맞장구/マッチャング)
と、ほぼ同じ発音でも「ず」と「づ」があったりするんですよね。外国の人から、「どうして統一しないんですか?二つある意味、ありますか?」と聞かれたらどう答えますか?
違う例ですが、外国の人々は、日本語の平仮名とカタカナを両方覚えるのが大変らしいです。こう言われてもおかしくないですね。
「日本語には平仮名とカタカナがありますが、覚えるの大変ですよね。どちらかに絞ったほうが良いのではないですか?」
さあ、こう言われたらどうしましょうか。物心ついたころから日本語に親しんでいる私たちには寝耳に水…ですよね。
と考えていて思うのは、やはり外国語の学習というのはその国の文化に敬意を表する気持ちを持つことが大切なのではないかと思うのです。
そうなったからには必ず理由があって、そこにこそ、その国の文化を体現するような何かが潜んでいるものなんですよね。
그 나라 문화를 존경하려는 자세가 필요합니다.
(ク ナラ ムヌァルr チョンギョンハリョヌン チャセガ ピリョハmニダ/その国の文化を尊敬しようとする姿勢が必要です)
先入観を捨てる以前に、そのような気持を持つことが大切だと思います。(^_-)-☆
それでは、また来週お目にかかりましょう。
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