韓国に留学していたときのこと。韓国人の友人が、私たち留学生を、チャンポン
を食べに連れて行ってくれました。 チャンポンは韓国語で「짬뽕」。韓国の
チャンポンは、魚介類、野菜のたくさん入った辛みスープのラーメンで、日本の
長崎チャンポンとはちょっと違います。
うだるような暑い夏の最中。冷房のあまり効いていない店内で、汗を流しながら
私たちが必死でラーメンを食べていると、友人が一言。
「이열치열이야.(イヨルチヨリヤ/以熱治熱だよ」
私は「これこれ!最近、韓国語の授業で習ったばかりの四字熟語!」と、感動。
学校で習ったばかりの表現が外で聞けると、芸能人に道ばたで会ったような
気分になるのは私だけでしょうか。
さて、話がそれそうですが、「이열치열(イヨルチヨル/以熱治熱)」とは、
その字の通り、熱を以(もっ)て、熱を治す、暑さから来る食欲不振やけだるさを、
熱い料理を食べることで治そうではないか、という意味です。
韓国の人と食事をしていると、「この食べ物はこういうときに良い」とか、
「これを食べるとこうなる」とかいう話をされることが多いです。そう、韓国では食べ物に
よって体を作っていく、という考えが根強いような気がします。「以熱治熱」は
まさにその考え方を表していますね。そして何より韓国っぽい「熱さ」を感じます。
「暑さは気合いで乗り切る!」というような(笑)。
皆さんもこの夏、韓国の人と食事をする際、相手が言う前に(←ポイント!)、
「삼계탕을 먹지요.」(サムゲタンウル モクチョ/参鶏湯を食べましょう)
*参鶏湯のほか、熱くて辛い汁物料理などでもOK
「이열치열이라고 하니까요.」
(イヨルチヨリラゴ ハニカヨ/以熱治熱って、言いますからね)
または、
「이열치열이라고 하잖아요.」
(イヨルチヨリラゴ ハジャナヨ/以熱治熱って、言うじゃないですか)
と、知ったかぶってみましょう。皆さんの韓国語、ポイントアップ間違いなしです!
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