儒教精神が根強く残る韓国のビジネスマナー、そこでこのメルマガは韓国語の
敬語の使い方について、頻繁に特集を組んでいます。
敬語というと「口が回らないものを・・・面倒くさい」「難しい」というようなイメージが
ありますが、小さいころから大人に敬語を使うように教育されている韓国では、
いわゆる「チビッ子」でも敬語を非常に綺麗に使う子供も見受けられます。
そんな子供を見ると、「きちんと教育されているな」「両親はえらいな」と思うし、
何よりこちらもなんだか「いい気分」になります。「敬語」というのはそんな風に、
自ら(家族を含む)の品位を上げ、相手と気持ちよく会話を交わすための
ツールなのですね。
前置きが長くなりましたが、数多い韓国語の敬語の中でも特に「韓国語らしくて良い言葉だなぁ」と思う言葉、言われるとなんだか「いい気分」になる言葉があります。
それは「모시다」。小学館の韓日辞書によると、
<1>(目上の人に)仕える、お世話する、大事にする
<2>(目上の人を)ご案内する、お供する、お招きする
とあります。
例えば<1>の場合、こんなことを言っていた人がいました。
장남이니까 부보님을 모시고 살고 있습니다.
(長男なので、両親の〔お世話をしながら、大事にしながら〕暮らしています)
この「모시다」を訳した部分が上記〔〕の中の文章です。
さらっと聞き流せば何てことない一言なのですが、
あとになってふと、この「모시다」にぴったり来る日本語がないことに気づきました。
家族愛の深い、そして両親、祖先を徹底的に敬う韓国ならではの言葉です。
そして、<2>
これはですねぇ、女性だったらお姫様になった気分に、そして男性だったら権威者に
なった気分に(一瞬)なれる言葉です。
韓国の取引先、商談も済んでお食事時になりました。どうやらご馳走していただける
ことに。 これからレストランに向うというとき掛けられる言葉です。
○○상 제가 모시겠습니다.
(Hさん、わたくしがご案内(お供)いたします。)
この言葉にはかなりくすぐられます。
なんだか自分が特別扱いをされている気分に・・・なってしまうんですね~これが。
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