「会食?ああ、皆で食事することね」と思うなかれ。
韓国で「会食(회식/フェシッ)」というのは主に社内で行われる宴会(福利厚生的なもの含む)、
簡単な歓送迎会等を指します。
これもぴったり来る日本語がないのですよね。「飲み会・宴会」というと少し軽すぎる
というか・・・。「会食(회식)」の響きが持つ、独特の会社文化のにおいがしないのです。
以下、当講座の教材「シゴトの韓国語?」第15章より
A:오늘 다들 한잔 어때? 회식이나 하자구.(オヌル タドゥル ハンジャン オッテ?フェシギナ ハジャグ)
B:와! 좋죠.(ワァ!チョッチョー)
A:みんな(お前達)、今日一杯どうだ?「会食」でもするか。
B:わぁ!いいですね!(やったー!)
韓国語がある程度分かる方ならこの人間関係が分かるでしょう。
다들(タドゥル)という言葉で、複数の目下の人に対して物を言っているのがまず分かります。
そしてそれを喜ぶその他大勢。これは声を掛けてくれた上司のおごりか、もしくは会社の
経費で宴会をする、要はご馳走してもらえるということが分かるので喜んでいるのです。
こんな風に上司が突然ご馳走に皆を連れて行ってくれることもあれば、’誰それの
送別会’等、前もって設定しておく社内の宴会のことも「会食(회식/フェシッ)」と言います。
お酒にまつわる韓国独特の言葉は盛りだくさん。これからどんどんご紹介しますね。
最近「殺人の追憶」と「恋愛中毒」を観ました。
2つに共通していたことは、最後に「えっ、ええっ?そっ、そうだったの・・・?」と
別の事実や意外な事実を突きつけられ、 なんともいえない余韻に浸れたことでした。
そういえば「猟奇的な彼女」もそうでしたね。
このように韓国映画はちゃんと「おとしどころ」がある場合が多いので、
ハッピーエンド如何は別として、とても充実した気分になれます。
一つ、「殺人の追憶」は実際の事件をヒントにしている上、ストーリー仕立てが巧妙で
映像もショッキングなので、体調のよろしいときにご覧になってください。
少し頭痛がする状態で映画館に入った私は、出てきたとき一歩歩くだけで頭が割れん
ばかりの頭痛に変わっていました。当分立ち直れなかった・・・・。けれどオススメです。
どんな役でも完璧にその役になりきるソン・ガンホ氏は、「一昔前の田舎の刑事っぷり」
を見事に演じていたし、ソウル出身の刑事役キム・サンギョン氏は別所哲也氏に少し
にていて素敵でした。
「恋愛中毒」はイ・ビョンホン氏のファンは必見でしょう。
ご存知オール韓国語による草ナギ剛さん主人公の映画「ホテル・ビーナス」は、
ストーリーとしては割りと坦々としています。
が、ここは韓国語を教える人間の職人魂。韓国人・日本人俳優の話す発音を耳を
澄まして聞いてみました。
日本人の俳優さんたち、ほんっとうに練習したんだな、トレーニングしたんだな、
というのが分かりました。皆さん本当に上手でした。日本人には難しいとされる
오、어の違い、우、으の違いなどまでも意識していたようです。
なのですが、やっぱり日本人が話す韓国語はそれと分かるのです。
こんなに発音が上手なのに、口の形もちゃんと変えているのに、なぜだろう・・・
実は未だに考えているのですが、どうやら「口の形」といっても、表面的な口先だけ
その形に変えるのではまだ足りないのではないかと思い始めています。
「発声」そのもの、喉の奥の使い方、舌の動き、歯の位置など、ありとあらゆるものが
「日本語を話す人」として出来上がってしまっているのかな・・・と。
研究したことのある方がいらっしゃったら是非教えてください。
ここまでくるとかなりマニアックですね(笑)。 (は)
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「言葉を知り、文化を知り、人を知る」をモットーに、東京・虎ノ門で韓国語講座を開講。「趣味の韓国語」、「シゴトの韓国語」などのクラスから実践的な通訳や映像翻訳の技術が学べる講座まで、あらゆるレベル、ニーズに応えています。
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