「1次会、2次会・・・えーっ!そこまで行くの?」
一杯飲みに行って盛り上がると次に行くもの、そう、2次会ですね。
日本では大抵この2次会止まりでしょうか。3次会まで行けば、いや~今日は飲んだ飲んだ!と
なるでしょう。しかし韓国では5次会まで行くことも珍しくありません(!)。
会社や個人の嗜好によってもコースは様々なようですが、基本的なコースとしては、
・1次会:夕食を食べる(+飲む)
・2次会:ひたすら飲む
・3次会:カラオケで声がかれるまで歌う(韓国のカラオケボックスは飲酒厳禁のところが多い)
・4次会:ナイトクラブで踊る。歌いながら飲めるお店(スナックのようなところ)に行く、等々・・
(ちなみにナイトクラブは日本のディスコのようなもので、主に「나이트(ナイトゥ)」といいます)
・5次会:サウナ。次の日そのまま出社する人がサウナでお酒を飛ばし、仮眠を取る
1次会~5次会まで韓国語で表してみましょう。
まず1次会。不思議なことに、日本語の1次会にあたる韓国語は聞きません。
そして2次会。そのまま「이차회(二次会)」といいますが、この「会」にあたる「회」はよく省略され、
이차(2次), 삼차(3次), 사차(4次), 오차(5次)と言い表します。
よって、
「어제는 먼저 갈비집으로 가구요, 2차는 포장마차에서 소주 먹구,
나이트 갔다가 5차까지 갔단 말이야.」
「昨日は最初に(1次会で)カルビ屋さんに行って、2次会は屋台で焼酎を飲んでね、
ナイトクラブにも行って、結局5次会まで行ったのよー。」
というように使います。
皆さんの韓国での最高記録は何次会ですか?私の最高記録は●次会です。(は)
韓国語の教科書や、日本にいて韓国のテレビを見るだけでは分からない韓国語
というのは良くあります。教科書は所謂「正しい」言葉を並べ連ねているし、
いくら生きた韓国語が聞けるテレビであっても、結局のところ「正しい」言葉、
または標準語を使用しているので、現地の人同士の純粋な会話は韓国に行って
ある程度住んでみないと分かりません。
何年か前に韓国に留学して「へえ~、こういう発音することもあるんだ」
と思った言葉がいくつかあります。(もちろん使う人の個人差はありますが)
代表的なものを挙げましょう。
1)몇 개 これは「ミョッケ(いくつ)」ですね。ですが「メッケ」という人がいます。
この通り、「몇」を「メッ」と発音するわけです。
몇 살 を「ミョッサル」でなく、「メッサル」って言ったりとか・・・。
2)맞아 「マジャ(その通り)」を「マジョ」と発音することがあります。
文法的には母音で終わる動詞の語幹には아が付く訳ですが、어を付けています。
받아(正) →받어(発音) 、찾아(正) →찾어(発音) 等など・・・
ドラマ等ではそれぞれ後者の発音になっている場合が多いかもしれません。
3)예쁘다「イェップダ」ですが、これは「イップダ」と発音することがあります。
う~ん、発音しやすい!
4)그리고「クリゴ」ですが、これは「그리구(クリグ)」。
これは表記としても浸透しています。
~고にあたるものをすべて~구にしているわけなので、
공부하고 밥 먹었어요. →공부하구 밥 먹었어요.
건강에 조심하시고요. →건강에 조심하시구요. 等々・・・。
さて、先日韓国に行ってきたのですが、今回の滞在でとても耳についた言葉が
ありました。韓国語学習者が割と早い時期に学ぶ「이것, 그것, 저것(これ、それ、あれ)」ですが、
この이것(이거)をほとんどの韓国の人が「요것(요거)」と言っていたのです。
( 요것:代名詞「これ」という意味として、辞書にもちゃんと載っています)
例えば「이거는 18,000원입니다」→「요거는 18,000원입니다.」、
「이 책은 제일 팔인 책이에요. 」→「요 책은 제일 팔인 책이에요」このように。
少し前まではここまでは使われていなかったように思います。言葉って面白いですね。
もちろんあくまでも正統的なのは「이것」なわけですが、 パッと「こういう使い方、
発音をするのか」と生きた言葉を吸収しようとする耳も持ち合わせていたいものですね。
これから韓国にいかれる方は現地の人の言葉に耳を澄ましてみてください。
教科書や韓国のテレビ番組では勉強できない韓国語がたくさん聞えてくるでしょう。(は)
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「言葉を知り、文化を知り、人を知る」をモットーに、東京・虎ノ門で韓国語講座を開講。「趣味の韓国語」、「シゴトの韓国語」などのクラスから実践的な通訳や映像翻訳の技術が学べる講座まで、あらゆるレベル、ニーズに応えています。
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