自分の仕事のことをさらっと紹介する韓国語を勉強していたとき、
受講生の方からこんな質問を頂戴しました。

「派遣社員は、韓国語でなんと言ったら良いのですか?」
なるほど…。

まず、「派遣」の韓国語は「파견(パギョン)」、「社員」の韓国語は
「사원(サウォン)」だから、「파견사원(パギョンサウォン)」か、というと、もちろん、
言葉としては誤りではないのでしょうが、一言そう言ったところで、
韓国の方にはよく理解してもらえない可能性があります。

私の知る限りでは、韓国にも、日本の派遣会社のスタイルを参考にした
人材派遣会社がありますが、まだ日本ほど「大抵の人は、それがどんなものか知っている」
「派遣として働く人がかなりたくさんいる」という訳ではないと思います。
ですので、さらっと自分のことを紹介するときは、いくら派遣として働いていても、
「회사원입니다.」 (フェサウォニムニダ/会社員です」
で通すのが無難かな、と思います。

もちろん、仲が良くなった人、友達などには、日本には派遣会社というものがたくさんあって、
派遣社員として働いている人が多いことをお話しするのも、日韓交流としては有益でしょう。
そんなときは、こんな風に言ってみては?

일본에는 [인재파견회사]란 회사가 많습니다.
저는 거기에 소속돼 있고,
거기서 ○○사란 회사에 파견되어 있습니다.

日本には、「人材派遣会社」という会社がたくさんあります。
私は、そこに登録していて、
そこから、○○社という会社に派遣されています。

대부분 계약기간이 있고 몇개월, 아니면 1년단위로 갱신됩니다.

大抵、契約期間があって、数ヶ月、1年単位で更新します。

왜 일본에 [인재파견회사]라는 것이 생겼는지 한마디로
설명하기가 어렵지만
불경기등때문에 기업들이 정사원을 고용하기가
부담스럽다는 점도 있고,
일하는 입장에서 볼 때는 전문적인 스킬을 쓸 수 있는
회사를 찾기가 쉽다는등에 이유가 있습니다.

なぜ日本に「人材派遣会社」というものが出来たかを一言で言うのは難しいですが、
不景気等により、正社員を雇うことが企業にとって負担だということもありますし、
働く側からすると、専門的スキルを活かした会社を探しやすいなどの理由があります。

うぬぬ…、もっと語りたいことはありますよね。正社員と同じ仕事をしているのに、
待遇が云々、とか、『ハケンの品格』というドラマが流行した、とか。
文化の翻訳は大変です。



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