「もう少し、早く来ていただけませんか?」
「机の上、綺麗にして欲しいんだけど」
仕事とは、人と人とで想像するもの。立場によって、ときには言いにくいことも
言わなければならなかったり、ときには立場が上の人に、
もの申さないといけなかったりしますよね。

さて、そんなとき、韓国語ではどんな風に言ったら良いでしょう。
角を立てずに、やんわりともの申す……、それが理想ですよね。
冒頭の例文、「もう少し早く来て欲しい」とき、皆さんは韓国語でどんな風に言いますか?

1.좀 더 빨리 와 주세요.
(チョム ド パrリ ワジュセヨ/もう少し早く来てください)
2.좀 더 빨리 와 주십시오.
(チョム ド パrリ ワジュシプシオ/もう少し早くいらしてください)
3.좀 더 빨리 와 주시겠어요?
(チョム ド パrリ ワジュシゲッソヨ/もう少し早く来ていただけますか)
4.좀 더 빨리 와 주시겠습니까?
(チョム ド パrリ ワジュシゲッソヨ/もう少し早く来ていただけますか)

ふんふん、どれもそつない感じ……ではありますが、私はこのどれをも使いません。
なぜかというと、もちろん感覚的なものですが、
1~4の例文は、どれも結構「キツイ」感じがするのです。
1と2は、以外にも「命令口調」になりがちで、3と4は、ちょっと偉そうなニュアンス
が出てしまいます。もちろん、言い方によって変わってきますし、
人によってとらえ方も違いますが、私はそう思います。

そこで、私はどんな風にいうかというと、これを使うんですね。「~지요(ジヨ)」
「~지요(ジヨ)」は、「한국 사람이지요?(ハングッサラミジヨ/韓国人ですよね)」
というように、既に知っていること、そう思っていることを確認するときによく使われる
表現ですが、ニュアンスによっては命令、勧誘などの意味も持ちます。
私が思うに、1~4の例文よりは、ずっと柔らかめの表現に聞こえます。

「좀 더 빨리 와 주시지요.」
(チョム ド パrリ ワジュシジヨ/もう少し早く来ていただけると……)

さらには、優しく相手の名前を呼んでから言うと、効果抜群でしょう。
「김 대리님, 좀 더 빨리 와 주시지요.」
(キム テリンニム チョム ド パrリ ワジュシジヨ
 /金代理、もう少し早く来ていただけると……)

こういったニュアンス、表現はなかなか教科書には出てこない話かもしれません。
オフィスで、会社の人々に、お友達に、是非使ってみてください!
「やんわりオーラ」を出せること請け合いです!




※韓国語を配信・提供したい個人様または法人様は「お問い合わせ」ください。