「一緒に行きましょう」。この韓国語を、皆さんはなんと言いますか?
「같이 갑시다」 (カッチ ガプシダ)
と、学校ではまず習いますよね。なので、私は韓国留学中こう話していたのですが、
ある日知り合いから「それはヘン」と言われてしまったのです。
「じゃあ、何て言うのですか?」私は尋ねました。すると、
「같이 가지요(가죠)」 (カッチ ガジヨ(ガジョ))
が良い、とのこと。へ~、そうなんですね~。
その後注意深く観察したところ、「같이 갑시다」(カッチ ガプシダ)は、
学級委員長がクラスメイト全員に声を掛ける場面や、
上司が残業をしている部下達に向かって、さあ、仕事を切り上げましょう、と
言ったりする場面で聞きました。
「号令」!といったようなニュアンスが出ると言ったらなんとなくお分かりになるでしょうか。
これまで3回に分けて、「-지요」についてお届けしてきましたが、「-지요」は、
平叙文(普通の文章)、命令形、勧誘形と様々な場面で使われるのです。
それぞれどこで判断するかというと、文脈ももちろんそうなのですが、
表情や語尾のニュアンスが非常に大切な鍵を握ります。
今回ご紹介した、「같이 가지요(가죠)」 (カッチ ガジヨ(ガジョ))
は、明るい表情で、「一緒に行きたい!」という気持ちを込めて言ってみてください。
前々回ご紹介した「좀 더 일찍 와 주시지요」
(チョムド イルチッ ワジュシジョ/もう少し早く来ていただけると…)
は、「私困ってるんです、貴方にお願いしたいんです」という気持ちを込めて言ってみて下さい。
自分の感情を見つめながら話すと、外国語でも不思議とそれらしいニュアンスになることが多いです。
外国語を話すとき、発音や文法のことで精一杯になっていて、表情をこわばらせたまま
話す方が多いのですが、これはあまり良くありません。
楽しいことを話すときは明るいトーンで、悲しいことを話すときはしんみりしたトーンで話してみてみましょう。
実は、これ外国語のコミュニケーションにおいては結構大切なことなのですヨ。
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「言葉を知り、文化を知り、人を知る」をモットーに、東京・虎ノ門で韓国語講座を開講。「趣味の韓国語」、「シゴトの韓国語」などのクラスから実践的な通訳や映像翻訳の技術が学べる講座まで、あらゆるレベル、ニーズに応えています。
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