本日、とある方の受講相談を受けていました。
その方は韓国の語学堂を卒業した上級レベルの方で、現在韓国系の会社の秘書業務をされています。
しかし、ビジネス韓国語が上手く使えず、会社では自信を持てず無言になってしまうことが多い…と。

私も昔、「話し方が子供っぽい」と指摘されたことがきっかけで、
「シゴトの韓国語」を追求することになった経緯があります。
なので、その方のいま置かれている状況が手に取るように分かりました。

秘書業務の場合、馴染みのないお客様や会社でも位の高い方などとお会いすることが多いでしょう。
すると、やはり語尾は「-요(ヨ)」よりは「-ㅂ니다(ムニダ)」を使った方が良いと思います。
(参考:「~ヨ」で話す?「~スムニダ」で話す?)

しかし、その方は留学時代はほとんど「-요(ヨ)」を使った会話ばかりだったので、
「-ㅂ니다(ムニダ)」がいまいち口からスムーズに出てこない、と。

それは、これからのレッスンで練習しましょう、というお話になったのですが、
もう一つ、「こんなことも言えたら」とおっしゃっていました。
それが、お客様をお通ししたり、案内したりする際の何気ない一言、とのこと。
なるほど~、さらっと言いたいけど、「こんな言い方でいいのかな…?」と気になって、
意外と言えないかもしれません。

「どうぞ、お座りになってお待ち下さい」
「暑くはありませんか?」
「外は寒いですよね」
「お足元が悪い中ご訪問いただき有難うございます」
「お茶はいかがいたしましょうか。温かいお茶と、冷たいお茶がございますが…」
「○○が暫くしたら参りますので、少々お待ち下さいませ」

これらの韓国語を、秘書として言う場合、どう言ったら良いでしょう。

「여기 앉아서 기다려 주시겠습니까?」
(ヨギ アンジャソ キダリョ ジュシゲッスムニカ?)

「덥지 않으십니까?」
(トプチ アヌシムニカ?)

「밖에는 추우시지요?」
(パッケヌン チュウシジヨ?)

「날씨가 안 좋은데도 와(방문해) 주셔서 정말 감사합니다.」
(ナルシガ アンジョウンデド ワ(パンムネ) ジュショソ カムサハムニダ)

「차는 어떤 걸로 하시겠습니까? 따뜻한 거와
            차가운 것이 있습니다만...」
(チャヌン オットンゴルロ ハシゲッスムニカ?タットゥッタン ゴワ 
                  チャガウンゴシ イッスムニダマン)

「○○과장님(必ず役職を付ける)이 조금 계시면
오실 거니까 잠사만 기다려 주시겠습니까?」
(○○カジャンニミ ジョグム ケシミョン 
オシルコニカ チャムシマン キダリョ ジュシゲッスムニカ)

「-ㅂ니다(ムニダ)」体は、「固い印象を与える」とお思いでしょうか?
私はそんなことはないと思います。女性ならではの物腰の柔らかさと笑顔、
そして声のトーンで、以上の言葉は訪問者をホッとさせる一言になるでしょう。
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